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お葬式のこと

葬儀の準備【12項目の手順】完全ガイド┃役立つ費用やマナーの知識

葬儀で必要な準備は全部で12項目だけなのをご存知でしょうか。「意外と少ない」と感じる方も多いと思いますが、しかも、そのうち大半は葬儀社によって準備してもらえます。

葬儀の準備にあたって、「大変そう」というイメージが起こりやすいのは、葬儀特有の複雑な知識が求められるためといえるでしょう。

そこで本記事では、葬儀の準備の手順をはじめ、葬儀にあたって、知っておくべき基礎知識や、押さえるべきマナーと心得についても詳しく解説します。

気になりやすい葬儀費用に関する情報や、葬儀の準備でよくある質問についてもご紹介しますので、ぜひお目通しのうえ、参考になさってください。

葬儀の準備にあたって知っておくべき基礎知識

葬儀の準備

葬儀の準備にあたって、あらかじめ知っておくべき基礎知識について解説します。

葬儀の日程と流れ

日程 名称 意味
1日目 お通夜 葬儀の前日に故人と一緒に過ごす最後の夜
2日目 葬儀・告別式 故人の冥福を祈り最後のお別れをする儀式

葬儀形式によっても異なりますが、一般的に葬儀は、1日目のお通夜と、2日目の葬儀・告別式との2日間で行われます。

1日目:お通夜の流れ

お通夜とは、葬儀・告別式の前日にあたり、遺族や親族、友人・知人など、故人や遺族の関係者が集い、故人と過ごす最後の夜のことをいいます。

  • ・納棺:遺族や親族で棺へ故人を納める儀式
  • ・集合:遺族や親族は2時間前ぐらいに集合
  • ・事前準備:式場・供花・礼状などの確認
  • ・受付:一般的に30分〜1時間前から受付開始
  • ・宗教者挨拶:僧侶への挨拶とお布施を提示
  • ・通夜式:一般的に18〜19時頃から1時間~1時間半程度
  • ・通夜振る舞い:一般的に1〜2時間程度

かつては、夜通しロウソクや線香の灯りを絶やさず、故人を見守っていましたが、現在は当日のうちに解散する「半通夜」が一般的です。

2日目:葬儀・告別式の流れ

葬儀・告別式とは、故人を弔い、安らかな眠りを祈る最後のお別れの儀式のことをいい、火葬を行います。当日は、繰り上げによる初七日法要を営むのが一般的です。

  • ・葬儀・告別式:一般的に9時~10時頃から1時間~1時間半程度
  • ・出棺:火葬場への移動
  • ・火葬・骨上げ:火葬時間は1〜2時間程度
  • ・初七日法要:葬儀の延長で行うこともある
  • ・精進落とし:一般的に1〜2時間程度

一般的に、午前中から開始して、一般参列者は出棺する車を見送って解散することが多く、遺族や親族は15〜16時頃に解散となります。

亡くなってから葬儀までの平均日数は?

地域によっても異なりますが、亡くなってから葬儀までの平均日数は、2〜5日が多い傾向にあります。

  • ・地域によって火葬場の事前予約が必要となり、混雑により待機日数が生じる場合がある。
  • ・葬儀を行う斎場の空き状況に応じて、日程調整が必要な場合がある。
  • ・お付き合いをしている菩提寺のスケジュールを加味しなければならない。
  • ・遠方の親族などに対して、交通アクセスや宿泊先の空き状況を配慮する必要がある。
  • ・友引の日を避ける風習がある。

葬儀の日程は、上記のような点に注意して、葬儀社や菩提寺とよく相談して決めましょう。

また、葬儀や納骨においては重要な法律があります。墓埋法により、亡くなってから24時間は火葬や埋葬をしてはいけないと定められているため、ご注意ください。

参考:墓地、埋葬等に関する法律(厚生労働省)

葬儀形式は4つある

葬儀には種類があり、一般的に人数規模や葬儀の流れによって、次の4つの葬儀形式があります。

葬儀形式 特徴 比率
一般葬 不特定多数の参列者を招く伝統的な2日間の葬儀 30.1%
家族葬 30名以下など少人数で行う2日間の葬儀 10.2%
一日葬 お通夜を省略して1日で行う家族葬 10.2%
直葬・火葬式 葬儀などの儀式を省略して数名で火葬だけを行う 9.6%

出典:【第6回】お葬式に関する全国調査(いい葬儀)

最新の葬儀形式に関する調査によると、最も人気があるのは家族葬で、葬儀全体の50%を占め、次に多いのが一般葬で約30%となっています。

葬儀形式を決める際は、後々までトラブルにならないよう、故人と血の血縁者や菩提寺へ事前に相談するのがポイントです。

特に、一日葬や直葬・火葬式といった略式の葬儀形式は反対されやすいため、迷うときは葬儀社へ相談して、より良い葬儀形式を選択しましょう。

葬儀までに押さえておくべきマナーと心得

葬儀のマナー

葬儀までに押さえておくべきマナーと心得としては、次の3つのポイントを理解しておくことが大切です。

  1. ①喪主や遺族の役割を理解する
  2. ②お焼香の流れと作法を習得しておく
  3. ③言葉遣いに注意する

①喪主や遺族の役割を理解する

喪主には次の大切な3つの役割があり、家族は忙しい喪主をサポートする立場であることをよく理解しておきましょう。

  • ・遺族代表の立場
  • ・葬儀の内容や流れの決定
  • ・香典や葬儀費用の管理

葬儀を司る立場の喪主は、参列者や葬儀社にとって遺族代表の立場にあたり、葬儀の内容や流れを決定し、香典や葬儀費用を管理する役割があります。

葬儀後も四十九日法要や納骨と、喪主の役割は継続し、故人の供養に必要な法事・法要を取り仕切らなければなりません。

家族としては、忙しい喪主の負担を軽減できるよう、しっかりとサポートしてあげましょう。

なお、一般的に喪主は配偶者や長男が務めますが、法律的な決まりはありません。故人と遺族のため、家族全員が納得できる方を選出してください。

②お焼香の流れと作法を習得しておく

葬儀に際しては、お焼香の流れと作法を習得しておきましょう。一般的なお焼香の流れは次のとおりです。

  1. ①祭壇へ向かって歩く:自分の順番が来たら、焼香台の少し手前まで歩み寄る。
  2. ②一礼する:遺族や僧侶へ向かって一礼する。
  3. ③遺影へ一礼:祭壇の遺影写真に向かって一礼する。
  4. ④焼香する:少量の抹香を右手の親指・人差し指・中指の3本で摘んで額に押しいただき、香炉へ移す。
  5. ⑤合掌:遺影に向かって合掌する。
  6. ⑥一礼する:遺族に一礼して、席に戻る。
宗派 お焼香の回数と作法
真言宗 3回
天台宗 1回または3回
浄土宗 1〜3回
臨済宗 1回または3回
曹洞宗 2回(2回目は押しいただかない)
日蓮宗 1回
浄土真宗本願寺派 1回(押しいただかない)
真宗大谷派 2回(押しいただかない)

お焼香の回数は、宗派によって上記のように異なり、お焼香を摘んだ手を額の高さまで押しいただくかどうかを含め、お寺によっても違いがあります。

作法が不明な場合、遺族はあらかじめ菩提寺に確認して、失礼のないように注意しましょう。親族や参列者は、特別な指示がない限り、自分の宗派の作法で問題ありません。

お付き合いのあるお寺がなく、作法に迷う場合は、押しいただきながら3回行うことで、遺族や周囲に対して誠意や丁寧さが伝わりやすいでしょう。

③言葉遣い(忌み言葉)に注意する

訃報連絡や葬儀の言葉遣いでは、「忌み言葉」を避けたり、宗教用語に注意する必要があるため、次のような置き換えを行いましょう。

  • ・直接的な死を表現する言葉を避ける

    「死亡」「死去」⇒「逝去(せいきょ)」

  • ・繰り返し言葉を避ける

    「重ね重ね」⇒「加えて」

    「度々」⇒「よく」
  • ・宗教用語にも注意する

    仏式の場合:「天国」⇒「あの世」

    浄土真宗の場合:「冥福」と言わない

葬儀費用の準備

葬儀費用

葬儀の費用では、葬儀費用とお布施が必要なため、それぞれの相場金額や、費用を抑える方法など、知っておきたいポイントについて解説します。

葬儀の相場費用と内訳金額

最新の調査結果によると、葬儀の相場費用は「118.5万円」となっており、以下のような内訳の金額・比率となっています。

内訳 葬儀代 飲食代 返礼品代 総額
費用 75.7万円 20.7万円 22.0万円 118.5万円
比率 63.9% 17.5% 18.6% 100%

参考:【第6回】お葬式に関する全国調査(2024年)

葬儀費用の内訳は、大きく分類すると「葬儀代」「飲食代」「返礼品代」の3つがあり、それぞれの費用が変動します。

内訳 品目 変動理由
葬儀代 基本料金・オプションや追加料金 必要品目と数量で変動する
飲食代 通夜振る舞い・精進落とし 食事のランクと人数で変動する
返礼品代 会葬御礼・香典返し 品物の単価と人数で変動する

葬儀形式による相場費用の違い

葬儀費用は、参列者の人数や葬儀内容の違いから、葬儀形式によって相場が異なります

葬儀形式 人数目安 通夜 葬儀・告別式 火葬 相場費用/中央値
一般葬 30名以上 161.3万円/120~140万円
家族葬 30名以下 105.7万円/60~80万円
一日葬 30名以下 87.5万円/20~40万円
直葬・火葬式 数名 42.8万円/20~40万円

葬儀は規模が大きいほど、広い式場を借りるための利用料や立派な祭壇、人件費といった葬儀代が必要になり、参列者の人数に応じた飲食代や返礼品代も加算される仕組みです。

地域による葬儀費用の違い

葬儀は、地域によって相場費用が異なります。具体的には、次のような理由によって、葬儀費用に差額が生じているのが実態です。

  • ・火葬料は公営の火葬場でも、地域によって3,000〜9万円と幅広い料金設定になっている。
  • ・葬儀社の料金設定は、地価や人件費、競合他社の有無などによって異なる。
  • ・公営斎場は民営斎場より安い料金で利用できるが、地域によっては公営斎場がない。
  • ・返礼品として、香典返し以外に参列者全員へ会葬御礼品(500〜1000円未満)を準備する場合がある。
  • ・香典返しは、全国的に香典金額に応じて1/3〜1/2の金額の品物を準備することが多いが、北海道では1,000円程度が一般的。地域によっては、少ない香典金額で返礼品を準備しない場合もある。
  • ・通夜振る舞いは、参列者全員を対象とする関東に対して、北海道では家族・親族のみで会食する。

葬儀のお布施の相場金額

地域 お布施の相場金額 戒名料の相場金額
全国 約15~50万円 約20~30万円
北海道 約15〜25万円 無料0円〜30万円
お布施の相場金額は上記のとおり、地域や戒名料のランクによって大きく異なります。お寺の格式や宗派によっても差があるため、必ず菩提寺に確認してから準備しましょう。

菩提寺へ依頼しなかったり、戒名を付けなかったりすると、お墓へ納骨させてもらえない可能性があるためご注意ください。

また、お付き合いしているお寺がない場合にも、戒名の有無やランクは親戚トラブルになりやすいため、故人の血縁者には必ず確認するようにしましょう。

葬儀費用を抑える方法

葬儀費用を抑える方法にはコツがあり、次の10項目のポイントを押さえましょう。

  • ・遺体の安置施設やドライアイスの料金を削減できるよう、葬儀までの日数をできるだけ早める。
  • ・オプションやランクアップを避けて、必要最低限の基本的な葬儀に留める。
  • ・仲介料や搬送費用の加算を抑えられるよう、近隣で斎場を自社で運営している葬儀社を選ぶ。
  • ・複数の葬儀社から見積を取得して、総額のみならず品目内訳までチェックする。
  • ・複数の葬儀プランや式場(自宅と斎場など)の見積を取得して比較検討する。
  • ・参列者の多い一般葬では、人件費を抑えられるように、身内や友人・知人などへ手伝ってもらう。
  • ・葬儀の積立金や葬儀保険の加入状況を確認する。
  • ・葬儀社の割引や特典サービスを調べて利用する。
  • ・葬儀社へ費用を削減する方法を相談する。
  • ・葬儀後に補助金(葬祭費または埋葬料・埋葬費)を申請する。

その他、香典による収入を葬儀費用に充当するという考え方もあるため、葬儀では費用のみならず、収支として試算することも大切です。

葬儀の準備【12項目の手順】

葬儀スタッフ

葬儀で準備することは、全部で12項目あります。スムーズに進められるよう、次の3つのステップに分類して、準備の手順を解説します。

  1. 1.亡くなったら準備すること(5項目)
  2. 2.葬儀が決まったら準備すること(4項目)
  3. 3.葬儀までに準備すること(3項目)

1.亡くなったら準備すること

遺体のケア

亡くなったら準備すること5つについて、手順と内容を解説します。

  1. ①死亡診断書(死体検案書)の受け取り
  2. ②葬儀社への連絡と遺体の搬送・安置
  3. ③喪主の決定と葬儀社との打ち合わせ
  4. ④菩提寺への連絡・相談
  5. ⑤葬儀に必要な書類手続き

①死亡診断書(死体検案書)の受け取り

病院や警察で死亡が確認されたら、医師が発行する死亡診断書(死体検案書)を必ず受け取ってください。

死亡診断書(死体検案書)とは、死亡日時や死因などが記載されており、死亡届の役所手続きに提出しなければならない重要な書類です。

死亡届は、亡くなった事実を知ってから7日以内(国外で死亡した時は3ヶ月以内)に行う必要があり、日本では届け出をしないと火葬や埋葬ができません。

出典:死亡届(法務省)

手続きの方法については、「⑤葬儀に必要な書類手続き」にて解説しますので、併せてご確認ください。

②葬儀社への連絡と遺体の搬送・安置

病院や警察で死亡確認や遺体の処置が終わったら、速やかに葬儀社へ連絡し、自宅や斎場の安置施設へ搬送して、遺体を安置してもらいます。

自宅へ安置したい場合は、玄関先から部屋までの搬送ルートを事前に片付けておきましょう。布団やシーツなどが必要になるため、葬儀社の指示に従って準備してください。

一般的には、遺体の傍へ仏花・線香・供物などの枕飾りを準備します。葬儀までの期間は朝夕、ご飯や故人の好物と新鮮なお水をお供えしましょう。

③喪主の決定と葬儀社との打ち合わせ

遺体の安置が終わったら、喪主を決定して、葬儀社と次の内容について打ち合わせを行います。

  • ・式場の場所:斎場・自宅・公民館など
  • ・葬儀形式:一般葬・家族葬・一日葬など
  • ・参列者の人数:家族・親族と一般会葬者
  • ・宗旨宗派・宗教者:菩提寺がない場合は葬儀社に紹介してもらえる
  • ・白木位牌:戒名については菩提寺へ相談する
  • ・料理:内容と人数
  • ・返礼品・礼状:香典返しや会葬御礼の商品と数量
  • ・祭壇:オプションで豪華な花祭壇などを準備できる
  • ・供花・供物:親族分は喪主が取りまとめることが一般的
  • ・看板・案内板:大型斎場で必要な場合がある
  • ・車輌:バス・霊柩車・霊柩バス・ハイヤーなど
  • ・備品・消耗品:受付台・テント・記帳用品など
  • ・葬儀の流れ:通夜、葬儀・告別式、初七日法要などの流れ
  • ・その他:葬儀の演出や質疑回答・相談など
決めなければならないことは多くありますが、的確に準備を進められるよう、一つひとつ、家族や親族へ相談のうえ判断しましょう。

④菩提寺への連絡・相談

菩提寺がある場合、安置先が決まり次第、早めに連絡をして、故人へ枕経(まくらぎょう)をあげてもらうのが一般的です。

葬儀にあたっては、お寺とトラブルにならないように、次のような事項を必ず事前に菩提寺へ相談しましょう。
  • ・葬儀の日程:スケジュールを相談する
  • ・葬儀形式:家族葬・一日葬など希望する場合は事前に承諾を得る
  • ・戒名:ランクや戒名料を相談する
  • ・お布施:相場料金を確認しておくと安心
  • ・作法やマナー:疑問や不明点を確認しておく

菩提寺がない場合、一般的に葬儀社へ相談すると、近隣のお寺を紹介してもらえるため、宗旨宗派を伝えて、相談してみるとよいでしょう。

⑤葬儀に必要な書類手続き

葬儀にあたっては、死亡診断書(死体検案書)を役所へ提出して、死亡届の手続きを行います。一般的には葬儀社に代行してもらえるため、ぜひ委ねて手間を省きましょう。

死亡届の手続きでは、火葬場で必要な火葬許可証を同時に取得します。火葬が終わると、火葬許可証は埋葬許可証へと変更され、埋葬時に納骨先へ提出する流れです。

その際、保険金の申請など、故人に関する死後の手続きでは、死亡診断書が必要となるケースがあるため、葬儀社へは同時に5枚程度の複写コピーを依頼しておくのがおすすめです。

2.葬儀が決まったら準備すること

供花

葬儀の日程や式場が決まったら準備すること4つについて、手順と内容を解説します。

  1. ⑥訃報連絡リストの作成・訃報連絡
  2. ⑦遺影写真の選定
  3. ⑧供花・供物の申し込み
  4. ⑨葬儀での必要品の準備

⑥訃報連絡リストの作成・訃報連絡

故人が亡くなったことを伝える訃報連絡では、あらかじめ次の項目をまとめた連絡先を一覧表にしておくのがおすすめです。

  • ・故人との関係性
  • ・名前
  • ・住所
  • ・電話番号
  • ・メールアドレスやLINEのID

特に、故人の関係者の洗い出しや連絡手段の選定に関しては、相手に失礼のないよう、慎重かつ丁寧に行うことが大切です。

訃報連絡リストは、葬儀への参列の有無を確認するためのチェックリストや、香典返し、後々のお礼の連絡先リスト、喪中はがきの送付先リストとしても役立ちます。

手間に感じてしまうかもしれませんが、故人のためにも連絡漏れのないよう、ぜひリスト化しましょう。

訃報連絡の文章については、以下に例文をご紹介しますので、どうぞ参考になさってください。

訃報連絡の例文:一般葬の場合

訃報連絡では、次のように句読点を省略するのがマナーです。

件名:葬儀のご案内(〇〇〇〇です)

〇〇 〇〇様

突然のご連絡失礼いたします

〇〇 〇〇の妻 〇〇と申します

かねてより闘病しておりました夫が

〇年〇月〇日 〇歳にて永眠いたしました

故人への生前のご厚誼に深く感謝いたします

つきましては 葬儀について

下記のとおりご案内申し上げます

1.日時

通夜式:〇年〇月〇日 開式〇時〜

告別式:〇年〇月〇日 開式〇時〜

2.会場

〇〇斎場

住所:〇〇県〇〇市〇〇0-0-0

https:XXXXX.com

3.葬儀社

〇〇葬儀社

電話番号:000‐000-0000

4.宗教形式

仏式(浄土真宗 真宗大谷派)

喪主:〇〇 〇〇

連絡先:000-000-0000

訃報連絡の例文:家族葬の場合

家族葬により一般参列者の会葬をお断りする場合は、次のように明記します。また、香典・供花・供物・弔問などをお断りする意向があれば、しっかりと明記しましょう

件名:訃報のご連絡(〇〇〇〇です)

〇〇 〇〇様

突然のご連絡失礼いたします

闘病中だった夫 〇〇 〇〇が

〇年〇月〇日 〇歳にて永眠いたしました

生前のご厚情に深く感謝申し上げます

葬儀につきましては近親者のみで執り行います

御香典・御弔電・御供物・御弔問については

固くご辞退申し上げます

喪主:〇〇〇〇

⑦遺影写真の選定

葬儀で祭壇へ飾る遺影写真は、参列者が手を合わせる対象となるため、写真選びはとても重要です。

遺影写真は、切り抜きや補正などの加工が可能なため、アルバムなどから現像された写真を選んでも構いません。

故人や家族の携帯電話やパソコンなどもしっかりとチェックして、最適な写真を選定しましょう。

⑧供花・供物の申し込み

供花や供物は、希望する方なら誰でも申し込みができますが、祭壇や式場全体とのコーディネートバランスを保てるように、実際に葬儀を行う葬儀社へ申し込みます

基本的に遺族側の供花や供物は、喪主が代表して申し込みを行うため、親族の方は喪主へ声がけしておきましょう。

一般の参列者側は、電話などで葬儀社へ申し込みます。葬儀社によって、ホームページから注文や決済ができる場合もあるため、手順や支払い条件は直接確認してください。

⑨葬儀での必要品の準備

葬儀や遺族の要望によっては、次のような必要品を準備しておく必要があるため、葬儀社とよく話し合って準備を進めましょう。

  • ・遺族代表の挨拶のカンペ
  • ・棺へ納める副葬品
  • ・故人の展示品やBGM・スライドショーなどの準備
遺族代表の挨拶のカンペの準備

葬儀では、遺族代表の挨拶の場があり、葬儀形式や流れによっては、複数回にわたって参列者へお礼を伝えます。

慣れない葬儀では緊張から言葉が詰まって、思うように話せないケースもあるため、あらかじめカンペを準備しておくと安心です。

なお、挨拶は喪主以外の方が行っても問題ありません。喪主が高齢者の場合などは、子供がスピーチする場合も多いため、事前に話し合って決めておきましょう。

棺へ納める副葬品の準備

火葬に際して、棺へ故人の愛用品や思い出の品を納めたい場合は、事前に葬儀社へ相談をして、副葬品を準備しておきましょう。

副葬品は火葬場によって規定があり、基本的にメガネや時計などの燃えにくい品物は禁じられています。

遺骨を損傷する可能性のある品物も避けるのが一般的のため、迷う場合は葬儀社へ確認してください。

故人の展示品やBGM・スライドショーなどの準備

葬儀によっては、故人の思い出の品や写真を展示したり、BGMなどの準備が必要な場合があります。

特に、お坊さんを呼ばずに無宗教で葬儀を行う場合には、参列者が退屈をしない工夫が必要です。

葬儀社によっては、有料オプションとして、スライドショーや動画を作成してもらえるケースもあるため、希望があれば確認してみましょう。

3.葬儀までに準備すること

喪服の準備

葬儀までに準備すること3つについて、手順と内容を解説します。

  1. ⑩お布施や香典の準備
  2. ⑪葬儀の服装や身だしなみの準備
  3. ⑫葬儀の持ち物の準備

⑩お布施や香典の準備

葬儀では、喪主ならお布施、参列者なら香典の準備が不可欠です。現金を包むのがマナーのため、日常でキャッシュレス生活の方は注意して、忘れずに準備しましょう。

お布施の準備
表書き 意味 相場費用
御布施 読経料と戒名料 約15万〜50万円
御車代 ガソリン代・駐車場代・タクシー代などの交通費 約5,000〜1万円
御膳料 会食をしない場合の食事代 約5,000〜1万円

お布施は、「御布施」「御車代」「御膳料」の表書きで、3つの封筒に分けて準備するのが基本マナーです。

地域と戒名の有無やランクによって、お布施の相場は幅広いため、具体的な金額は菩提寺へ確認のうえ準備してください。

香典の準備
故人との関係 香典金額
両親 3〜10万円
祖父母 1〜5万円
兄弟姉妹 3〜5万円
おじ・おば 1〜3万円
友人・知人 5,000〜1万円
会社関係・近所 3,000〜1万円
香典の金額は、基本的に故人との関係によって相場が異なり、地域や家系によっても考え方が違うため、身内や周囲の方によく相談しておくと安心です。

香典袋の表書きは遺族の宗派に合わせますが、「御霊前」を選ぶことで、どのような宗教にも対応できます。ただし、浄土真宗と分かっている際は「御仏前」を選びましょう。

⑪葬儀の服装や身だしなみの準備

葬儀の服装や身だしなみについて、性別や子供に分類して、押さえておくべきポイントを解説します。

男性の葬儀の服装と身だしなみの準備
  • ・スーツ:弔事に特化した喪服や冠婚葬祭兼用の礼服
  • ・ワイシャツ:白い無地のノーマルカラー
  • ・ネクタイ:光沢のない黒い無地・タイピン無し
  • ・ベルト・靴:黒い無地

男性の葬儀の服装は、漆黒の喪服を着用するのが基本マナーです。遺族以外の方が仕事帰りなどに通夜に参列する場合は、黒・紺・グレーのスーツでも構いませんが、カジュアルな服装は避けましょう。

清潔感を意識して、髪型を整える際は、整髪料で艶がないよう控えめにします。長髪の方は、黒いゴムで真後ろに結び、焼香や合掌の際に邪魔にならないことが大切です。

女性の葬儀の服装と身だしなみの準備
  • ・ワンピースやアンサンブルスーツ:弔事に特化した喪服や冠婚葬祭兼用の礼服
  • ・ストッキング:肌が透ける程度の黒
  • ・パンプス:3〜5cm程度の太めのヒール

女性の葬儀の服装は、光沢のない漆黒の喪服が基本で、肘が隠れる袖丈と黒いストッキングにより、夏場でも肌の露出を控えるようにするのがポイントです。

葬儀は片化粧で、お洒落を感じさせない身だしなみが大切なため、髪型はロングヘアーなら一つ結びやお団子結びにします。ネイルはオフするか、コンシーラーで隠しましょう。

子供の葬儀の服装と身だしなみの準備
  • ・制服またはモノトーン系の服装:喪服は不要
  • ・ワイシャツ・ブラウス:白
  • ・上着:黒・紺・グレーなどのジャケットやカーディガン
  • ・シューズ:革靴やモノトーン系のスニーカー

子供の葬儀の服装は、学校や幼稚園の制服を着用するのがふさわしく、制服がない場合はモノトーン系で全身をコーディネートすれば問題ありません。

赤・ピンク・黄色などの目立つ色合いや、キャラクターや派手な絵柄の服装は避け、清潔感とシンプルさを感じられる服装にしましょう。

⑫葬儀の持ち物の準備

葬儀では次のような持ち物が必要なため、事前に準備して忘れ物のないように気をつけましょう。

  • ・セレモニーバッグ:女性は必須
  • ・数珠:仏式の場合・人から借りない
  • ・お布施または香典:袱紗(ふくさ)に包んで持参する
  • ・ハンカチ:白または黒の無地
  • ・ティッシュ:必要な方はマスクも準備する
  • ・メイク用品:ファンデーション・リップなど
  • ・携帯電話:葬儀中は電源を切る
  • ・財布:交通費や飲食代など

天候や季節によっては、折りたたみ傘・日傘、防寒対策用品などを持参しておくと安心なため、黒いサブバッグとともに準備しておくとよいでしょう。

葬儀の準備に関してよくある質問

よくある質問

葬儀の準備に関してよくある質問をご紹介しますので、気になる項目について確認しておくと安心です。

葬儀社の選び方は?

葬儀社を選ぶ際は、次のようなポイントについて調べて、Googleマップの口コミなども参考にして評判をチェックしましょう。

  • ・葬儀費用についてしっかりと説明してくれる
  • ・清潔感ある身だしなみで接客マナーが適切
  • ・親身になって相談にのってもらえる
  • ・葬祭ディレクターの有資格者が在籍している
  • ・快適で設備が整った斎場を自社運営している
  • ・葬儀後のサービスが充実している

葬儀は、参列者にとっての満足度も大切です。価格のみならず、斎場や葬儀スタッフの評価など、口コミを重視するのがおすすめです。

葬儀の準備を生前や危篤のうちにしても問題ない?

生前や危篤のうちに葬儀の準備をすると、縁起が悪いと感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、むしろ、生前のうちに行った方が次のような多くのメリットが得られます。

  • ・本人の意思を確認できる。
  • ・家族や親族で話し合うゆとりがあるため、親戚トラブルを回避しやすい。
  • ・下調べや見直しをする余裕があるため、葬儀社選びや葬儀プランの選択ミスを防ぎやすい。
  • ・見積取得や比較検討により、葬儀費用を削減しやすい。
  • ・葬儀に必要なマナーや作法をしっかりと習得でき、失敗を防ぎやすい。

近年は、家族に迷惑をかけないよう、自分の葬儀やお墓について準備する「終活」を行う方が増え、斎場の見学会や葬儀の事前相談会を実施している葬儀社も多くあります。

家族の立場では、いざという時に頼れる葬儀スタッフを探しておくことも、葬儀までにやるべき大切な準備の一つといえるでしょう。

葬儀の準備で友人・知人ができることはある?

遺族の依頼や同意があれば、故人や遺族の友人・知人が、葬儀の準備のサポートや、次のような手伝いを行っても問題ありません。

  • ・弔問客へのお茶出し
  • ・親族などの送迎
  • ・遺族の家事代行

特に、頼れる家族がいない方にとって、親しい方が傍にいることには心強さを感じます。ぜひ声をかけて、手伝ってあげましょう。

まとめ:葬儀の準備は12項目!必要な知識を把握して手順に沿ってスムーズに進めましょう

葬儀

葬儀の準備について、あらかじめ把握しておくべきことや、12項目の手順を解説しましたが、まとめると次のとおりです。

  • ・葬儀の準備にあたっては、あらかじめ葬儀の流れや葬儀形式の基礎知識と、マナーや心得、葬儀で必要な費用について把握しておくとよい。
  • ・葬儀には、一般葬・家族葬・一日葬・直葬(火葬式)の4つの葬儀形式がある。シェア率が高いのは家族葬と一般葬で、お通夜と葬儀・告別式の2日間で葬儀を行い、その延長で初七日法要を営む流れになっている。
  • ・葬儀までに押さえるべきマナーと心得は、次の3つ。①喪主や遺族の役割を理解する ②お焼香の流れと作法を習得しておく ③言葉遣い(忌み言葉)に注意する
  • ・葬儀の相場費用は118.5万円、お布施の相場金額は約15~50万円(戒名:約20~30万円)。地域や菩提寺、戒名などによって、葬儀に必要な費用は大きく異なる。葬儀社へは必ず事前に見積取得をして、菩提寺へも事前に確認や相談をする。
  • ・葬儀の準備は全部で12項目あり、①亡くなったら準備すること(5項目)②葬儀が決まったら準備すること(4項目)③葬儀までに準備すること(3項目)の3つのステップで進める。

弘善社は、北海道旭川市・北見市・網走市で自社斎場を運営し、定期的な斎場見学会や事前相談会、出張サービスなどにより、それぞれのご家庭に最適な葬儀をご提案しています。

葬儀の準備で役立つ資料のご請求や個別相談は、すべて無料です。分からないことや悩み事がございましたら、いつでもお気軽にお問い合わせください。

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