お葬式のこと

夏の葬儀の服装は半袖OK?男女別の注意点や暑さや熱中症対策を解説

本格的な夏の暑さを感じるようになり、2024年は全国的に平年より気温の高い猛暑日が続くと予測されていますが、気になるのは葬儀での夏の服装ですね。

熱中症対策が必要とはいえ、マナーやモラルを問われる葬儀では、暑い夏の日にどのような服装をすれば良いのか迷う方も多いでしょう。

そこで、本記事では男女別の葬儀の服装や、注意点について解説します。葬儀での暑さ対策の方法もご紹介しますので、ぜひお役立てください。

葬儀は故人にとって人生最後の大切な儀式。とくに参列者の方は、遺族や親族の心情を察して礼儀マナーを重視するようにご注意ください。

夏の葬儀の服装の2つのポイント

夏

夏の葬儀の服装では、基本的な2つのポイントがあります。

  • ・夏の葬儀の服装でも喪服が基本マナー
  • ・葬儀では夏でも肌の露出を控える

葬儀の服装は夏でも喪服を着用するのが基本

葬儀では季節を問わず、男女ともに光沢のない漆黒の喪服を着用するのが基本マナーです。

急な葬儀で仕事帰りなどにお通夜へ参列する場合を除き、準備できる時間のある方は夏でも喪服を選びましょう。

葬儀では夏場でも肌の露出を控える

葬儀はファッションを重視するイベントではなく、故人を偲び清潔感のある服装で集う大事な儀式のため、肌の露出を控えるのがマナーです。

夏でもできる限り肌の露出を控えた服装にすることが常識とされているため、恥ずかしい思いをしないためにも、冠婚葬祭の正しい知識としてご理解ください。

男性の夏の葬儀の服装

男性の喪服の必要品

男性の夏の葬儀の服装では、次の3つのポイントを押さえておくとマナー違反にならずに安心です。

  • ・喪服の上着が必須
  • ・ワイシャツは半袖でも良い
  • ・黒い無地のネクタイと黒い靴下と黒い靴

喪服の上着が必須

男性の喪服

男性の場合、喪服は上着が必須となり、葬儀では必ず着用してボタンもしっかりと留めるのがマナーです。

一般的な葬儀場の式場は、基本的にエアコンが完備されているため、ジャケットを着用していても葬儀中に暑さを感じることはありません。

ワイシャツは半袖でも良い

半袖ワイシャツ

男性は葬儀で白いワイシャツを着用しますが、長袖ではなく半袖を利用しても問題ありません。ただし、上着の着用が必要なためご注意ください。

半袖のワイシャツは袖口にゆとりがあり、風通しが良いため涼しさを感じられるメリットがあります。

ワイシャツは、織柄や襟元にボタンがないノーマルカラーの無地の白いのものを用意してください。

黒い無地のネクタイと黒い靴下と黒い靴

フォーマルシューズ

男性の喪服には、ビジネススーツのクールビズといったスタイルはなく、夏でも黒い無地のネクタイが必要です。靴下や靴も黒一色で統一しましょう。

ネクタイはくぼみのディンプルを作らずに結び、靴下も無地の黒とし、靴は横筋の入ったストレートチップかシンプルなプレーントゥが最良です。

フォーマルシューズは、夏場の蒸れや冬の寒さに備えて、季節に応じた中敷きのインソールを交換する前提で、1cm程度大きめのサイズの靴を用意しておくと良いでしょう。

女性の夏の葬儀の服装

女性の喪服の必要品

女性の夏の葬儀の服装では、知的で好印象を与えられる3つのポイントがあります。

  • ・五分袖以上の喪服なら上着は不要
  • ・黒いストッキング
  • ・ローヒールの黒いパンプス

五分袖以上の喪服なら上着は不要

女性の喪服

女性の喪服はさまざまな種類がありますが、暑い夏場は肘が隠れる五分袖・七分袖なら上着を着用しなくても問題なく、ワンピースでも良いとされています。

基本的に喪主側は上質なタイプを選び、参列者はシンプルな喪服を選びましょう。

黒いストッキング

黒いストッキング

できるだけ肌を見せないよう、女性は夏でも黒いストッキングを着用するのが葬儀のマナーとなっています。

柄のない黒の無地のストッキングを選び、遺族や親族は、お通夜と葬儀・告別式の2日分のほか、余分に替えのストッキングも用意しておくと安心です。

ローヒールの黒いパンプス

パンプス

女性は葬儀において、光沢のない3〜5cmのローヒールのパンプスを履くのが基本スタイルです。高齢の方は、ヒールがなく歩きやすいウォーキングシューズでも問題ありません。

夏だからといってオープントゥを履くのは避け、つま先が尖っていないプレーントゥを選びましょう。

夏の葬儀における服装や持ち物の注意点

注意点

夏の葬儀における服装や持ち物で、気をつけたい3つの注意点について解説します。

  • ・男性はワイシャツ姿で葬儀へ参列しない
  • ・女性は肌を見せないようにする
  • ・葬儀でハンディファンは使用しない

男性はワイシャツ姿で葬儀へ参列しない

男性の半袖ワイシャツ姿

男性はワイシャツ姿で葬儀へ参列しないようにご注意ください。

移動中や気心知れた身内同士と過ごす控え室なら上着を脱いでも問題ありませんが、葬儀や公共の場で、ほかの参列者に不快な思いをさせないように気をつけましょう。

女性は肌を見せないようにする

ノースリーブはNG

女性は露出が高いノースリーブやシースルー素材のワンピースやツーピースの着用を避けてください。

どんなに素敵な服装でも、葬儀で肌を露出することは非常識とみなされてしまうため、注意しましょう。

葬儀でハンディファンは使用しない

ハンディファン

近年は手軽で便利なハンディファンを持ち歩く方がたいへん増えていますが、カジュアルな印象が強いため、葬儀でのハンディファンの利用は控えましょう

ハンディファンは音が原因で不快感を与える場合もあります。葬儀を執り行っている方々へ迷惑をかけないようご注意ください。

夏の葬儀でおすすめの熱中症対策7つ

葬儀の熱中症対策

夏の葬儀でおすすめの7つの熱中症対策をご紹介しますので、どうぞ参考になさってください。

  1. ①接触冷感インナーを着用する
  2. ②夏用の喪服・サマーフォーマルを用意する
  3. ③冷感タイプの靴下・ストッキングを着用する
  4. ④冷感ミストや服用の冷感スプレーを活用する
  5. ⑤日傘や扇子を持参する
  6. ⑥斎場への交通機関を見直す
  7. ⑦小さなタオルハンカチを持参する

①接触冷感インナーを着用する

葬儀や法事・法要で熱中症対策におすすめの服装は、男女ともにひんやりと冷たい肌触りの接触冷感タイプのインナーを着用することです。

接触冷感インナーには、吸汗速乾や紫外線対策のUVカット、消臭効果を備えた機能性の高いタイプもあり、汗をかいても肌がベタつくことなく快適さを保てます。

②夏用の喪服・サマーフォーマルを用意する

喪服には季節を問わないオールシーズンタイプ以外にも夏向けの喪服があり、夏の葬儀でも快適さを感じることができます。

サマーフォーマルとは、4〜9月頃、春から秋の間の着用が適している喪服のことをいいます。素材や仕立てにより高い通気性を実現し、蒸れを防ぐことが特徴です。

UVカットや高級感のあるザラザラとした肌触りのジョーゼット素材のタイプもあり、1年のうち半分の季節に対応できます。

③冷感タイプの靴下・ストッキングを着用する

冷感タイプの靴下やストッキングを着用すれば、足元に冷たさを感じられるため、清涼感を得られます。

屋外ではコンクリートの照り返しにより、足元から熱を感じるケースも多くありますが、夏の葬儀では、蒸れや不快感を防ぐ素材選びを重視するのがおすすめです。

④冷感ミストや服用の冷感スプレーを活用する

最近は冷感ミストや洋服用のさまざまな冷感スプレーが市販されているため、熱中症対策ではこれらのアイテムで涼を取るのもおすすめです。ただし、無臭のものを選びましょう。

香りは人によって好みがあり、家族葬など密室での葬儀では、ほかの方へ不快感を与える可能性があるため避けておく方が無難です。

⑤日傘や扇子を持参する

黒い日傘や黒い扇子なら、葬儀や納骨式などの法事・法要で持参していても違和感がないためおすすめです。

男女ともに、雨天兼用の黒い日傘を用意しておけば、急な天候の変化にも対応可能で通年使用できます。

⑥斎場への交通機関を見直す

斎場によっては、公共交通機関による交通アクセスが不便なケースもあり、徒歩で長時間かかるような斎場へはタクシーを利用するようにしましょう。

駐車場が完備されている斎場では、参列者同士で声がけをし合って、自家用車での送迎を検討してください。

⑦小さなタオルハンカチを持参する

夏の葬儀では、小さなタオルハンカチを持参するのがおすすめです。葬儀用と汗拭き用とで、ブロードハンカチと両方持参していればマナー違反にもなりません。

ただし、タオルハンカチはカジュアルな印象があるため、葬儀ではブロード素材が最良です。目立ちにくい小さなタオルハンカチと併用して、衛生面を意識すると良いでしょう。

夏の葬儀は快適な斎場選びを重視しましょう

斎場の貸し切り

喪主や遺族の方は、次の4つのポイントに注目して、暑い夏でも快適に過ごせる斎場を選ぶのがおすすめです。

  • ・エアコンや空調設備が完備されて快適な環境
  • ・駅近や大型駐車場により交通アクセスが便利
  • ・家族葬なら身内だけで過ごせる専用斎場
  • ・清潔なバスルームのある宿泊施設が完備

熱中症になる約半数の方が65歳以上の高齢者と言われいますが、暑さはとくに小さな子どもへも配慮が必要です。

出典:熱中症を防ぎましょう(厚生労働省)

ご自宅や老朽化した場所で葬儀を執り行うと、参列者の方々が夏の暑さから熱中症になる危険性があるほか、葬儀のイメージを悪くしてしまう可能性があるためご注意ください。

まとめ:夏の葬儀は快適な斎場の弘善社へお任せください

無料相談

夏の葬儀における男女別の服装や持ち物、注意点や熱中症対策の方法についてご紹介しましたが、まとめると次のとおりです。

  • ・夏の葬儀の服装では、基本的に喪服を着用し、肌の露出を控える必要がある。
  • ・男性は、喪服の上着が必須だが、白いワイシャツは長袖ではなく半袖でも良い。黒い無地のネクタイと黒い靴下と黒い靴でコーディネートする。
  • ・女性は、五分袖以上の喪服なら上着は不要。 黒いストッキングとローヒールの黒いパンプスを着用する。
  • ・夏の葬儀での注意点は、男性はワイシャツ姿で葬儀へ参列しないこと、女性は肌の露出を控えることにあり、葬儀ではハンディファンを使用しない。
  • ・夏の葬儀の熱中症対策は7つある。①接触冷感インナーを着用する ②夏用の喪服・サマーフォーマルを用意する ③冷感タイプの靴下・ストッキングを着用する ④冷感ミストや服用の冷感スプレーを活用する ⑤日傘や扇子を持参する ⑥斎場への交通機関を見直す ⑦小さなタオルハンカチを持参する

弘善社は北海道旭川市で4ヶ所の斎場を運営する葬儀社で、2024年4月には北見市にも新たな斎場が完成しました。

毎月定例の無料イベントを開催し、近隣の方々からたいへんお喜びいただいております。斎場の見学会や対面による事前相談会を実施しておりますので、どうぞお気軽にご参加ください。

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