お葬式のこと

斎場と葬儀場や式場の違いとは?最適な斎場・葬儀場の選び方を解説!

葬儀にあたっては、何を基準にどういった斎場や葬儀場を選んだら良いのか、よく分からない方が多いと思います。

そもそも、お葬式で使用する施設には「斎場」「葬儀場」「式場」といった名称がありますが、似たような言葉の違いに戸惑うこともあるでしょう。

これらの言葉はたいへん混同しやすいため、いざ具体的な違いを問われると、答えられない方が多いのが実態です。

そこで、斎場や葬儀社と式場という呼び方による施設の違いや、最適な斎場を選ぶためのポイントについてご紹介しますので、ぜひ参考になさってください。

斎場・葬儀場・式場の違いとは?

葬儀場

斎場や葬儀場と式場の違いについて、理解を深められるように、次の4つの順序で解説します。

  • ・斎場とは?
  • ・葬儀場とは?
  • ・式場とは?
  • ・斎場や葬儀場と式場の違いのポイント

斎場とは?

斎場とは、セレモニーホールや葬儀会館とも呼ばれ、お通夜や葬儀・告別式といったお葬式に関する儀式を専門的に執り行う施設のことをいいます。

神道で神社にある葬儀を行う施設のことを「祭場」と表現するのは、宗教的な意味合いが含まれているためです。

というのも、そもそも斎場は神道用語にあたり、祭祀の儀式を行う場所を表すのが由来となっています。

葬儀場とは?

葬儀場とは一般的に、お通夜や葬儀をする施設のうち、火葬場が併設されているようは大型施設のことを表すケースが多いです。

なお、火葬場を伴う葬儀場は、全国的に地域の自治体が運営する公営施設に多い一方で、火葬場では必ずしも葬儀が行えるとは限りません

さらに、東京都・神奈川県などの都心部には民間企業が運営する民営の葬儀場があり、お通夜や葬儀・告別式ともども、同一の施設で火葬を行うこともできます。

式場とは?

式場とは、冠婚葬祭のいずれにも適用する言葉で、教会や結婚式場などの結婚式を行う場所も式場に含まれます。

そのため、建物自体を表現する際、葬儀では縁起ごとを意識して、あまり式場という言葉を使用しないことを知っておくと良いでしょう。

一方で、葬儀を行う施設内において、お通夜や葬儀を行う特定の場所を表すときには、式場や会場と呼びます

斎場や葬儀場と式場の違いのポイント

斎場や葬儀場と式場の違いを分かりやすく理解するには、次の2つがポイントです。

  • ・葬儀施設の大きさを式で表すと「葬儀場>斎場」
  • ・式場は葬儀施設の特定の場所を示す言葉

葬儀施設の大きさを式で表すと「葬儀場>斎場」

施設の規模を式で表すと、次のとおりです。

施設の大きさ = 葬儀場 > 斎場

一般的に「斎場」と「葬儀場」は、どちらの言葉を使用しても意味が伝わるため、いずれを使用してもとくに問題はありません。

つまり、訃報のお知らせなどでは、葬儀場と斎場の呼び方を使い分けると、相手にとって施設のイメージが伝わりやすくなります。

式場は葬儀施設の特定の場所を示す言葉

式場は、葬儀場や斎場などにおいて、特定の場所を示す言葉と認識しておくと良いでしょう。

大型の葬儀場では同時に複数の葬儀を営むことができるため、会場ごとに「第1式場」「第2式場」などと名称が付けられている場合も多いです。

斎場や葬儀場の種類

民営斎場

斎場や葬儀場の種類は、大きく分類して「公営」と「民営」の2つがあるため、それぞれの特徴やメリット・デメリットをご紹介します。

種類 メリット デメリット
公営斎場 ・式場のある葬儀場は使用料が安い ・火葬場が併設されていると移動がスムーズ ・葬儀社が自由に選べる ・式場がなく葬儀ができない斎場もある ・葬儀スタッフが常駐していないため接客サービスが不十分 ・他の葬儀や火葬の参列者で混雑する場合がある
民営斎場 ・葬儀プランがあり予算が立てやすい ・万全な接客サービスを受けられる ・快適な設備が充実している ・葬儀社を自由に選べない

公営斎場(葬儀場)とは?

公営斎場や公営葬儀場とは、市区町村などの自治体によって運営されている葬儀施設です。

公営斎場のメリットとデメリット

公営斎場では、基本的に火葬場がメイン、もしくは火葬施設が併設されています。 つまり、「〇〇斎場」という名称であっても、祭壇の設置や参列者を伴う葬儀ができる式場のない火葬機能のみの施設もあるため、注意しなければなりません。 葬儀を行える式場のある葬儀場の場合、公営は基本的に地域住民のための施設のため、斎場使用料が安価なことが最大のメリットです。

また、火葬場への移動負担を省略できることから、葬儀場によっては霊柩車(搬送車)やバスの費用を削減することができ、移動時間も短縮可能です。

しかし、公営葬儀場では、受付や火葬や清掃など、施設や設備の貸与しか行っていないため、葬儀に関しては葬儀社へ委託しなければなりません

公営斎場ではどの葬儀社でも葬儀を行えるため、葬儀社を自由に選択することはできますが、葬儀スタッフは常駐していないことを知っておきましょう。

また、公営斎場は、複数の葬儀や火葬を同時に行うことができるため、他の葬儀や火葬の参列者で混雑するケースがあることにご注意ください。

なお、火葬は死後24時間を経過しなければならないなどの法律が定められているため、併せて確認しておくと安心できるでしょう。

出典:墓地、埋葬等に関する法律(昭和23年5月31日法律第48号)(厚生労働省)

たとえば、関東首都圏の公営斎場では、火葬をするだけでも10日以上など待機日数がたいへん長く、全国的にも火葬場不足は問題視されています。

というのも、日本では出生数よりも死亡数が上回るようになり、多死社会に向かっているからです。

出典:人口推計 2023年(令和5年)7月報 (総務省)

ただし、斎場によっては友引日などに火葬ができる場合もあり、スムーズに葬儀ができる方法もあるため、葬儀社へ相談すると良いでしょう。

民営斎場(葬儀場)とは?

民営斎場や民営葬儀場とは、民間企業の葬儀社や、寺院・神社などの宗教法人が経営している葬儀施設のことをいいます。

民営斎場のメリット・デメリット

公営斎場が緑に囲まれた市街地などにあるのに対して、民営斎場は住宅地や駅近にあることが多く、交通アクセスが良好な傾向にあります。

斎場使用料としては公営よりも割高になる一方で、一般的に人数規模や葬儀の流れによる葬儀プランがあるため、民営斎場は予算が立てやすいのがメリットです。

また、斎場には葬儀スタッフが常駐しているため、分からないことや困ったときのサポートやフォローを含めて、接客サービスにおける心強さや快適さを感じられます

最近は家族葬向けの貸し切りできる民営斎場がたいへん人気を集めており、まるでホテルや自宅で過ごすような感覚で、快適に過ごせる環境の斎場もあります。

家電やWi-Fiが完備されている斎場もあり、設備やサービスに関しては、公営斎場では得られない安らぎを感じられるのが民営斎場の大きな魅力といえるでしょう。

ただし、民営斎場は葬儀社や宗教法人が経営している施設のため、葬儀社を自由に選べないことにご注意ください。

最適な斎場や葬儀場の選び方

和室・休憩室・宿泊室

失敗や後悔をすることなく、最適な斎場や葬儀場の選ぶ方法について、次の2つの順序でコツをご紹介します。

  • ・アンケート調査結果「葬儀で重視したポイント」
  • ・斎場や葬儀場選びのポイント5つ

アンケート調査結果「葬儀で重視したポイント」

2023年のアンケート調査結果によると、葬儀で重視したポイントは、次のとおりでした。

  • 1位:斎場の立地条件 29%
  • 2位:価格 24%
  • 3位:お葬式の内容 21%
  • 4位:スタッフの対応 13%
  • 5位:葬儀社の知名度 13%

出典:【2023年】北海道の葬儀の種類と葬儀代やお布施の平均費用の調査結果(北のお葬式)

お葬式にあたっては、多くの人が斎場のみならず、斎場選びと葬儀社選びの両面から、葬儀を検討していることが分かります。

斎場や葬儀場選びのポイント5つ

より良い斎場や葬儀場を選ぶには、押さえておくべき5つのポイントがあるため、優先順にご紹介します。

  • ① 交通アクセスが便利
  • ② 斎場使用料を含んだ葬儀費用が予算以内
  • ③ 希望の葬儀プランや参列者の人数に対応している
  • ④ 快適な施設で設備が充実している
  • ⑤ 葬儀社の接客対応が良い

① 交通アクセスが便利

斎場を選ぶ際は、親戚や参列者のためにも、交通アクセスが良い立地にある斎場を選ぶのが最良です。

また、火葬場に近い斎場や、霊安室などの安置施設が完備された斎場を選ぶと、ご遺体の搬送費用を削減することができる場合があります。

② 斎場使用料を含んだ葬儀費用が予算以内

葬儀社ではさまざまな葬儀プランがありますが、葬儀料金を確認する際は、斎場使用料が含まれているかどうかを確認しましょう。

葬儀社によっては斎場使用料が高額になるケースや、一定料金までとして料金が加算される場合などもあります。

③ 希望の葬儀プランや参列者の人数に対応している

お葬式にあたっては、希望する葬儀プランや参列者の人数に対応している斎場かどうかを必ず確認しましょう。

葬儀プランには、「一般葬」「家族葬」「一日葬」「直葬・火葬式」といった4つの種類がありますが、提供している葬儀プランは斎場や葬儀社によって異なります。

また、斎場はそれぞれ、参列者の人数が限られています。とくに大人数の参列者が見込まれる葬儀では、斎場選びに注意しましょう。

④ 快適な施設で設備が充実している

斎場は、式場の雰囲気が良好であることはもちろん、家族や親族がゆっくりと過ごせる設備や、参列者にとっても快適な環境が整っていることが重要です。

葬儀は記憶に残りやすい行事のため、参列者の皆さまから「良い葬儀だった」と感じてもらえる斎場を選びましょう。

⑤ 葬儀社の接客対応が良い

斎場がどんなに素敵でも、葬儀社のマナーや対応に不満があると、後々まで後悔してしまう要因になるため、斎場選びでは葬儀社の接客対応にも注目しましょう。

親身に寄り添ってもらえる葬儀社なら満足度が高まるうえ、何事も話しやすい葬儀社を選ぶことで、葬儀後の相談もしやすく後々まで安心です。

■まとめ:弘善社は旭川市で4ヶ所の斎場を運営する葬儀社です!

弘善社中央斎場

斎場と葬儀場や式場の違いや、最適な斎場・葬儀場の選び方についてご紹介しましたが、まとめると次のとおりです。

  • ・斎場と葬儀場や式場の違いは、「葬儀場>斎場」という施設の大きさと、式場が施設の特定の場所を示す言葉であることの2つのポイントを知っておくと覚えやすい。
  • ・斎場や葬儀場は、公営と民営の2種類があり、「〇〇斎場」という名称でも、火葬しかできずに葬儀ができない施設もあるため注意する。
  • ・失敗や後悔を防いで最適な斎場や葬儀場を選ぶには、斎場のみならず、葬儀社にも注目して斎場を選ぶことが大切。

弘善社では、旭川市で4ヶ所の斎場を運営しており、一般葬・家族葬・一日葬・直葬・火葬式など、あらゆる葬儀プランに対応しています。

生前のご相談から急なお葬式の対応はもちろん、充実した葬儀後のアフターサービスもご用意しておりますので、安心してお任せください。

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