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お葬式のこと

亡くなった人に贈るお悔やみの花は4種類!枕花・供花の費用や注意点

亡くなった人へ贈るお悔やみの花は全部で4種類あり、お通夜や葬儀・告別式で祭壇周りに飾る供花のほかに、死後すぐに贈る枕花などがあります。

お悔やみの花は葬儀後も届けることができ、訃報連絡が届かなかった場合など、何らかの事情で供花が用意できなかった方が遺族へお悔やみの気持ちを伝える手段としてもおすすめです。

本記事では、死後から葬儀後にかけて贈るお悔やみの花について、種類と費用、選び方のポイントや贈り方などを分かりやすくまとめて解説します。

供花やお悔やみの花について、気をつけるべき注意点もご紹介しますので、ぜひご覧になり、亡くなった方や遺族の方々から喜んでもらえるお悔やみの花を贈ってあげてください。

亡くなった人へ花を贈る3つの理由

花祭壇

亡くなった人に対して花を贈る理由は3つあるため、まず基礎知識として解説します。

宗教的な儀式としての意味合いがあるため

宗教 よく使用する花や植物 理由
仏教 高貴で日持ちが良く枯れても花びらが散乱せずに邪気を払うため
神道 榊(さかき) 穢れや邪気を払い空間を清める効果があるため
キリスト教 白百合 聖母マリアのシンボルとされ清らかな優しさを持つため

死後から葬儀後の供養では、特定の花や植物を捧げる場合がありますが、それは上記のような宗教的な儀式としての意味合いが含まれているためです。

供花やお悔やみの花には亡くなった方の霊を慰める効果があるとも信じられているため、葬儀後もお仏壇やお墓などに花を飾ります。

故人への弔意を表すため

人が亡くなったときに花をお供えするという行為には、故人を偲び、哀悼の意を表すという意味が込められています

近年の調査によると、葬儀の約半数は家族や親族のみといった少人数で執り行う家族葬が占めており、葬儀へ参列して故人へ最後のお別れをしたくてもできない方もいらっしゃるでしょう。

出典:【第6回】お葬式に関する全国調査(2024年) アフターコロナで葬儀の規模は拡大、関東地方の冬季に火葬待ちの傾向あり

葬儀に参列できない場合でも、生前にお世話になった感謝の気持ちを、供花やお悔やみの花に託して伝えることが可能です。供花は友人同士や団体として贈ることもできますので、ぜひ身近な方と相談してみてください。

遺族への気遣いや慰めの気持ちを届けるため

供花やお悔やみとして贈る花には、亡くなった故人のみならず、遺族に対する気遣いや慰めの気持ちを伝える役割もあります。ですから、故人のためだけでなく、遺族のために花を贈る方も多くいます。

祭壇や式場を装飾する供花は、葬儀を華やかに彩る一助となりますし、自宅へ贈るお悔やみの花には、美しさや香りによって、遺族の悲しみを和らげる癒しの効果もあります。

供花やお悔やみの花をもらった遺族は、周囲の方の支えを実感して温かい気持ちになれるため、お花を贈ることは遺族の心身をサポートすることにも繋がります。

亡くなった人や遺族へ贈るお悔やみの花の種類と費用相場

菊の花
順序 種類 タイミング 費用相場
1 枕花 訃報後すぐ 約5,000~2万円
2 葬儀の供花 訃報〜お通夜の午前中まで 約1~3万円
3 後飾りの供花 葬儀後〜四十九日まで 約5,000~1万円
4 お仏壇やお墓参りの仏花 四十九日以降や納骨後 約2,000~5,000円

葬儀の前後に贈るお悔やみの花は、枕花・葬儀の供花・後飾りの供花の3種類で、四十九日後に贈る場合はお仏壇やお墓に供えるためのお花となります。それぞれの花の費用や贈り方についてポイントを押さえて解説します。

①枕花(費用相場:5,000〜2万円程度)

枕花
  • ・お通夜までのお悔やみ花のため訃報連絡がきたらすぐに手配する
  • ・籠や花器に活けた生花を贈る
  • ・白い花を基調としたアレンジメントが最適
  • ・メッセージカードや立て札を添えて贈る

枕花とは、お通夜が始まるまでの間、亡くなった人の傍へ供えるお悔やみの花のことをいいます。故人や遺族と親しい関係にあり、いち早くお悔やみを伝えたい方はこの花を贈るとよいでしょう。

枕花は、訃報連絡がきたらすぐに故人の安置場所や葬儀の日程を確認して、速やかに注文する必要があります。枕花の相場は5,000〜2万円程度です。

枕花は、花瓶がない自宅でも飾りやすいよう、あらかじめ籠や花器に入った吸水スポンジに生花を活けて用意されます。葬儀の準備で忙しい遺族の負担を減らし、そのまま手軽に配置できる点が特徴です。

花の色は白を主体としますが、淡い色合いの花が含まれていても問題ありません。また、胡蝶蘭などの高価な枕花もあり、予算に応じてアレンジメントを依頼 することができます。

枕花には「心よりお悔やみ申し上げます」と添えたメッセージカードや、「御供」と書かれた立て札に、贈り主の名前を記して贈るのが一般的です。

②葬儀の供花(費用相場:1〜3万円程度)

供花
  • ・花屋ではなく葬儀社に申し込む
  • ・基本的にお通夜の午前中までに注文する
  • ・親族の分は遺族が手配する場合が多いため重複しないよう注意する
  • ・遺族が把握しやすいように社名や部署などを記載した立て札を添える

葬儀の供花は、式場や祭壇のイメージに適した花をバランス良く均一に陳列する必要があるため、花屋ではなく葬儀社に申し込むことをおすすめします

基本的にお通夜の日の午前中までに葬儀社に注文しますが、供花の対応可能な時間帯は葬儀社や葬儀内容によっても異なるため、直接葬儀社へ確認してください。

供花は1基あたり約1~2万円、左右1対の2基では1万5,000~3万円が相場で、葬儀社ごとに形状や花の種類、料金設定が異なります。

家族や親族などの供花は、遺族がまとめて用意するのが一般的となっているため、重複しないように遺族へ確認して手配しましょう。

供花には社名や部署、肩書など、遺族が贈り主を把握しやすい立て札を添えます。4〜5名以上の連名で贈る場合は、文字数が多すぎて文字のサイズが小さくならないように「有志一同」などの立て札を添えます。

③後飾りの供花(費用相場:5,000〜1万円程度)

後飾り供花
  • ・遺族の受け取りが遅れても枯れにくい長持ちする花が良い
  • ・そのまま配置できる形状の花を贈る
  • ・忌明けまでは白い花を基調としたアレンジメントが最適
  • ・メッセージカードや立て札を添えて贈る

後飾りの供花とは、葬儀後から忌明けまでにお供えするお悔やみの花のことをいいます。

忌明けとは喪に服す期間が終わることを表します。仏教は四十九日、神道は五十日祭、キリスト教のカトリックは30日の追悼ミサ、プロテスタントは1ヶ月目の召天記念日が忌明けとなります。

一般的に忌明けまでは自宅で遺骨を供養するのが通例で、忌明けを迎えるタイミングでお仏壇や納骨したお墓での供養が始まるため、後飾りの供花は期間限定となります。

後飾りの供花は、葬儀の供花の手配が間に合わない場合や、香典を辞退されているご家族にお悔やみの気持ちを伝えるための対処法としても最適です。

なお、葬儀後は故人に関する手続きや身辺整理などで遺族は多忙になるとともに、長期的に留守をする場合や引っ越しをする場合もあるため、在宅状況はしっかり確認する必要があります

遺族の留守が心配な場合は、長持ちのするプリザーブドフラワーを贈るのもおすすめですが、ドライフラワーは枯れた花として悪い印象を抱く方が多いため避けるようにしましょう。

④お仏壇やお墓参りの仏花(費用相場:2,000円〜5,000円程度)

お墓の仏花
  • ・色のある花のアレンジメントの花束で構わない
  • ・自宅への訪問時は必ず事前に遺族へ確認する
  • ・お墓参りでは個別に仏花をお供えできるかどうかを事前に確認する
  • ・法要や命日には飾るために花瓶が必要となる花束を避ける

四十九日法要などが過ぎ、忌明け以降にお悔やみの花を贈る場合は白い花にこだわる必要はありません。季節の花など、色みのあるアレンジメントをお届けするのもおすすめです。

一周忌・三回忌などの法事・法要や毎年訪れる命日などはもちろんですが、そのような節目の日でなくとも、お供えの花は多くあっても問題ないため、お仏壇のある自宅を訪れる際やお墓参りの際はぜひ用意しましょう。

最新の調査結果によると、お供え用の仏花は1,500〜4,000円程度が相場となっているため、贈り物としては少し予算を上げた2,000〜5,000円程度が最適と思われます。

出典:1回当たり平均購入額 用途別購入者中(農林水産省)

ただし、墓地やお寺が遺骨の管理や供養をする永代供養墓や納骨堂では、個別に仏花やお線香、供物をお供えできない場合もあるため、事前にお参り方法を確認しておくと安心です。

また、お仏壇や墓石は花粉が付着するとシミになってしまう可能性があるため、ユリなど花粉が出やすい花はあらかじめよく振り落としてからお供えしてください。

お悔やみの花を贈る場合に気をつけるべき5つの注意点

注意点

亡くなった人や遺族にお悔やみの花を贈る場合、気をつけるべき5つの注意点があるため、あらかじめ確認しておきましょう。

  • ・葬儀で供花を辞退している場合は贈らない
  • ・持参する場合は必ず事前に遺族の了承を得る
  • ・赤や黒の色合いの花は避ける
  • ・トゲがあり首から落ちるバラの花は避ける
  • ・犬や猫などのペットがいる家庭には毒性の強い花を避ける

葬儀で供花を辞退している場合は贈らない

葬儀では供花や弔電などを辞退するご家庭もあります。訃報案内で「供花は辞退」「ご厚意辞退申しあげます」と明記されている場合には、お悔やみの花も遠慮するのが正しいマナーです。

一方で、「香典は辞退」と、供花について触れていない場合には、供花やお悔やみの花を贈っても問題ありません。

人づてに亡くなったことを聞いた場合など、供花を贈っても良いかどうか迷った時は、葬儀を行う葬儀社を介して確認してもらうと、遺族に迷惑や負担をかけずにスムーズです。

持参する場合は必ず事前に遺族の了承を得る

亡くなった方の自宅への弔問や、お仏壇へのお供えの目的でお悔やみの花や仏花を直接持参したい場合は、必ず事前に遺族の了承を得てからにしましょう。

葬儀前後の遺族はたいへん忙しく、気持ちの面でも憔悴している可能性があるため、許可を得て訪問した場合でも長居はしないようにご注意ください。

赤や黒の色合いの花は避ける

お悔やみの花や供養の花を用意する際、赤はおめでたい色、黒は不吉な色とみなされやすいため、赤と黒の花色は避けるのが一般的なマナーです。

たとえ故人が好きな花や色が赤や黒の場合でも、家族など近親者が同じ好みや同じ認識とは限らないため、白や薄いカラーの花が無難といえるでしょう。

トゲがあり首から落ちるバラの花は避ける

トゲが殺生をイメージさせることや、渡す相手を傷つけてしまう可能性があること、首から折れて落ちる特性があることから、供花やお悔やみの花としてバラを贈るのはタブーとされています。

故人がバラが好きだった場合には、ラナンキュラス(ハナキンポウゲ)やトルコキキョウなど、バラによく似た品種の花を代用すると良いでしょう。

犬や猫などのペットがいる家庭では毒性の強い花を避ける

ユリは代表的なお悔やみの花である一方で、亡くなった故人や家族の自宅で犬や猫を飼育している場合は、毒性のあるユリ科やスミレ科の花を贈るのを控えましょう

  • ・ユリ科:カサブランカ・ヤマユリなど
  • ・スミレ科:スイセン・スズランなど

飼育方法によっては、必ずしも有害とは限りませんが、お悔やみのつもりで差し上げた花の毒によって、ペットに万一の事態が起こらないようにご注意ください。

まとめ:亡くなった人に贈るお悔やみの花や枕花は弘善社へお任せください!

葬儀の花

亡くなった人に贈るお悔やみの花について、種類や費用、選び方のポイントや、贈り方、注意点を解説しました。本記事のまとめは以下のとおりです。

  • ・亡くなった人に贈るお悔やみの花には、枕花(約5,000〜2万円)、葬儀の供花(約1〜3万円)、後飾りの供花(約5,000〜1万円)、お仏壇やお墓参りの仏花(約2,000〜5,000円)の4種類がある。
  • ・供花は花屋ではなく葬儀に社注文し、供花を辞退している場合は供花だけではなく、お悔やみの花も贈らない。花を直接持参する場合は必ず事前に遺族の了承を得る。
  • ・四十九日の忌明けまでは白い花を基調とし、赤や黒の花や、バラの花を避け、ペットの犬や猫がいるご家庭へは毒性の強いユリなどの花を避ける。
  • ・死後の枕花や葬儀後の後の飾りの供花や、多くの花が集まりやすい法要や命日は、花瓶が不要な籠や花器に入った花を贈るようにすると良い。

弘善社は北海道の旭川市と北見市で6ヶ所の葬儀場を運営する葬儀社として、生花専門のスタッフが在籍し、故人の好きな花やご遺族の要望に合わせた花祭壇や供花をご用意しています。

枕花や仏花などのお悔やみの花はもちろん、誕生日プレゼントやお祝い事のアレンジメントもご予算やご要望に合わせてご用意できますので、どうぞお気軽にご用命ください。

弘善社が開催しているイベント「花マルシェ」では、地域の皆さまから好評な格安のお花の販売会も開催していますので、ぜひ足を運んでみていただければと思います。

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