お葬式のこと

身内だけで葬儀をする方法は4つ!家族葬と密葬の違いや会社のマナー

お葬式には種類があり、身内だけで葬儀をするには、4つの方法があるのをご存知でしょうか?

家族葬以外にも故人や家族・親族の意向や、ご予算に応じた選択肢があるため、失敗や後悔のないよう、最善の方法を選びましょう。

また、身内だけだからといって油断は禁物。葬儀は故人のための大事な儀式であるとともに、常識を問われる大切な行事のため、気をつけなければならないマナーもあります。

そこで、身内だけの葬儀について、知っておくべき遺族や親族の知識とマナーを分かりやすくまとめて解説します。

家族葬と密葬の違いや、会社へのマナーや例文までご紹介しますので、ぜひ参考になりお役立てください。

身内だけの葬儀とは?

身内だけの葬儀

身内だけの葬儀について、メリットとデメリットをそれぞれ解説します。

身内だけの葬儀のメリット

身内だけの葬儀には、次の2つのメリットがあります。

  • ・故人とゆっくりお別れができる
  • ・葬儀費用や葬儀後の手間を削減できる

故人とゆっくりお別れができる

身内だけの葬儀は参列者が少ないため、会葬者への接客応対や、供花の並び順や参列者の席次の決定などの葬儀の準備で慌ただしさがなく、故人とのお別れがゆっくりできます

アットホームな雰囲気のお通夜は1時間程度で、その後に通夜振る舞いの食事をして、2〜3時間程度で解散するのが一般的です。

時間的にゆとりがあるため、遺族はもちろん、親族にとっても心身の負担になりにくく、故人を思い出しながら、ゆったりとした語らいの時間を過ごせます。

葬儀費用や葬儀後の手間を削減できる

葬儀は参列者の人数規模によって、斎場使用料や料理、香典返しなどの費用負担が大きくなりますが、身内だけの葬儀なら葬儀費用の負担を抑えられます

また、身内だけの葬儀では、弔電や供花などを辞退するケースも多く、その場合はお礼をする必要もありません。

さらに、受付や会計、交通誘導などの係を手伝ってもらう必要がないため、葬儀後のお礼や挨拶廻りの手間も削減可能です。

身内だけの葬儀のデメリット

身内だけの葬儀には、次の2つのデメリットがあります。

  • ・故人とのお別れができない人がいる
  • ・香典収入が少ないため葬儀費用の収支で損をする場合がある

故人とのお別れができない人がいる

身内だけの葬儀では、最後のお別れができない方が自宅ヘ弔問に訪れることや、人伝に訃報を聞いた方々が連絡をしてくるケースもあります。

葬儀に参列できないことを不服に感じて、中には心ない言葉を浴びせる方がいらっしゃるかもしれませんが、生前にお世話になったお礼を鄭重に伝えて理解してもらうことが必要です。

香典収入が少ないため葬儀費用の収支で損をする場合がある

会葬者が多い一般葬と比較して、身内だけの葬儀は香典収入が少ないため、葬儀費用の収支バランスとして損をする可能性があります

誰がいくらお香典を包むのか想定するのは難しさがありますが、大勢の参列者を見込める場合は、身内だけの葬儀にして後悔をしないよう、葬儀社へ相談して決断しましょう。

身内だけで葬儀をする4つの方法と費用

身内だけで葬儀をする方法

身内だけで葬儀をするには4つの方法があり、葬儀費用は次のとおりです。

種類 相場費用 弘善社の葬儀プラン
家族葬 105.7万 43.78万円〜
一日葬 87.5万円 43.78万円〜
火葬式 42.8万円 20.98万円〜
直葬 8.58万円〜

なお、最新の調査によると、お布施を除いた葬儀費用は118.5万円が相場金額で、参列者を伴う一般葬は161.3万円となっています。

出典:【第6回】お葬式に関する全国調査(2024年)(いい葬儀)

家族葬

家族葬とは、全国的に最も人気のあるお葬式で、お通夜と葬儀・告別式の2日間にわたって執り行います。斎場によっても異なりますが、基本的に30名以内の参列者数が目安です。

なお、家族という名称こそ付いていますが、規定の座席数以内なら、身内だけではなく故人の友人・知人を招いても問題ありませんので、要望があれば参列してもらうと良いでしょう。

一日葬

一日葬とは、お通夜を省略して葬儀・告別式のみを行う葬儀形式です。

斎場使用料が1日分となるため、一日葬は家族葬よりも葬儀費用が抑えられるメリットがあるうえ、お忙しい身内の方々にも参列してもらいやすいでしょう。

火葬式

火葬式は直葬とも呼ばれ、一般的には同じ意味合いですが、弘善社では故人の供養を重視して、枕飾りや仏衣などをご用意しており、火葬場での読経供養も可能です。

お通夜や葬儀・告別式といった形式に則った流れではなく、火葬を目的としたお葬式のため、所要時間は数時間程度となっています。

直葬

直葬とは、火葬に必要な棺や骨壺などの必要最小限の用品のみが用意された葬儀プランのことをいい、葬儀費用を最大限に抑えることができます。

なお、生活保護受給者で身寄りのない方のご遺体は、福祉葬によって実質無料で直葬をすることが可能なため、葬儀社へお尋ねください。

家族葬と密葬の違いとは?

密葬

家族葬と密葬の違いとは、本葬があるかどうかにあり、密葬は身内だけで葬儀をした後に、参列者を招いて本葬やお別れ会などを執り行います。

かつて、亡くなった方を盛大に弔っていた時代は、身内だけで葬儀を行うことを密葬と呼んでいましたが、現在は家族葬と密葬を区別するのが一般的です。

身内だけなど親しい人たちだけで葬儀をするという意味合いや、葬儀の内容と流れはいずれも共通しています。

家族葬と密葬は混同しやすいため、訃報案内では相手に誤解を招かないよう、言葉の違いにご注意ください。

なお、密葬は著名人や有名人が亡くなったときや、社葬を行う場合に、身内だけでしめやかに葬儀を行いたいという遺族の意向によって営むのが一般的です。

身内だけの葬儀で気をつけるべき3つのマナー

喪服

身内だけの葬儀で気をつけるべきマナーについて、3つのポイントをご紹介します。親戚トラブルにならないよう、あらかじめ確認しておきましょう。

  • ・服装は喪服でなければダメ?
  • ・お香典や供花のマナー
  • ・事前に確認しておくべき宗旨宗派と作法

服装は喪服でなければダメ?

たとえ身内だけの葬儀であっても、遺族や親族は喪服を着用して、葬儀後の法要でも3回忌までは喪服を着るのが一般的です。

近年の身内だけの葬儀では、準喪服を着用することが通例となっています。準喪服とは露出と装飾を抑えた漆黒でシンプルデザインのブラックフォーマルスーツのことをいいます。

本来、葬儀では喪主や家族と3親等以内の親族は、和服なら紋付羽織袴、洋服ならモーニングや良質な素材のブラックフォーマルドレスの正喪服を着用するのが正しいマナーです。

そのため、喪主の意向でラフなお葬式を行う場合でも、準喪服やブラックスーツの略喪服を選べば、故人や遺族へ失礼にならずに済むでしょう。

男性はレギュラーカラーの白い無地のワイシャツと黒いネクタイ・黒いソックス・装飾のない黒いシューズ、女性は黒いストッキングと3〜5cmのヒールのパンプスを着用します。

なお、お葬式では結婚指輪と真珠以外の装飾品や、エナメルのような光沢のある素材、動物の殺生を連想させる革製品や毛皮やファーの付いた上着や持ち物を避けるのがマナーです。

お香典や供花のマナー

身内だけの葬儀では、故人や遺族の意向によって香典や供花や弔電を辞退するケースがあり、辞退する場合、喪主や遺族は訃報案内でしっかりと意向を伝える必要があります

訃報連絡がなく、香典や供花を贈って良いかどうか分からない立場にある方は、葬儀社へ確認するようにして、なるべく喪主や遺族の手を煩わせないようにしましょう。

なお、お香典の金額相場は故人との関係によって異なり、一般的な相場は次のとおりです。

対象の故人 香典金額
両親 3〜10万円
祖父母 1〜3万円
兄弟姉妹 3〜5万円
その他親戚 1〜3万円
身内以外 5千円

お香典を持参する参列者の方は、袱紗(ふくさ)に包んで持参しましょう。喪家へ香典辞退の意向がなく、葬儀へ参列しない方は、弔問や郵送で香典をお渡しください。

身内だけの葬儀における会社へのマナー

スマートフォンとパソコン

身内だけの葬儀における会社へのマナーとして、抑えておきたい2つのポイントと、休暇申請と訃報通知を兼ねた便利な例文をご紹介します。

身内だけの葬儀は会社へ早急に訃報を伝える

葬儀では、会社の人たちが参列する必要があるのか、香典や供花を贈るべきか否かを決定するうえで、早急に訃報連絡をする必要があります。

まずは電話で連絡をしてから、詳細は所属長の上司へメールで連絡をするのがマナーです。大事な訃報をLINEなどのSNSで伝えるのは非常識と考える方も多いため、ご注意ください。

身内だけの葬儀での休暇取得のマナー

忌引き休暇の対象は、本人から見て2〜3親等以内が一般的で、配偶者・父母・祖父母・兄弟姉妹などとなり、取得できる日数は勤務先の会社によって規定が異なります。

火葬は死後24時間経過しなければならないことが法律で定められているため、亡くなった翌日以降に葬儀を行うことが一般的です。

出典:墓地、埋葬等に関する法律(厚生労働省)

親戚が集まりやすいよう、週末や連休に葬儀の日程を設定するケースも多いため、葬儀のスケジュールに合わせて忌引き休暇や有給休暇を申請しましょう。

会社への訃報連絡の例文

会社への訃報連絡について、休暇取得の依頼と葬儀の連絡を兼ねた例文をご紹介しますので、どうぞ参考になさってください。

件名:休暇取得願い及び葬儀のお知らせ

〇〇部 部長 〇〇様

かねてより病気療養中の父が他界いたしましたので

下記 お知らせ申し上げます

  • 死亡者氏名:〇〇 〇〇(享年〇歳)
  • 続柄:実父
  • 死亡日時:〇年〇月〇日

また 葬儀に際して〇月〇日より〇日まで

忌引休暇を取得させていただきたく

併せて葬儀についてご連絡させていただきます

  • 通夜:〇年〇月〇日
  • 告別式:〇年〇月〇日
  • 葬儀場:〇〇斎場 〇〇県〇〇市〇〇町9-9-9
  • 葬儀場電話番号:999-999-9999

なお葬儀は近親者のみの家族葬で執り行います

故人の遺志により一般参列 御香典 弔電 御供物などの御厚志につきましては

失礼ながら辞退させていただきますので

何卒宜しくお願い申し上げます

〇〇 〇〇

何かございましたら下記までご連絡ください

電話番号:999-999-9999

身内だけの葬儀に最適な斎場を選ぶ6つのポイント

斎場

身内だけの葬儀に最適な斎場を選ぶ6つのポイントをご紹介しますので、後々まで後悔しないよう、すべてを網羅した万全な葬儀社を選択なさってください。

  1. ①ご遺体の安置施設が完備されている
  2. ②家族や親族が快適に過ごせる設備が整っている
  3. ③斎場の見学会や事前相談会を実施している
  4. ④事前に見積提示をして追加費用まで説明してくれる
  5. ⑤葬儀社が親身になって相談に応じてくれる
  6. ⑥葬儀後のアフターサービスが充実している

①ご遺体の安置施設が完備されている

死亡後は速やかに病院や警察からご遺体を搬出する必要があります。ご自宅にご遺体を安置できない場合、葬儀を行う斎場に安置することで、余分な時間や搬送料をかけずにすみます。

さらに、火葬場から近い斎場を選ぶと、移動がスムーズで、火葬までの待機時間を削減することもできます。

②家族や親族が快適に過ごせる設備が整っている

近年は身内だけの葬儀に最適な家族葬向けの斎場が全国的に増えており、遺族や親戚がゆっくりと寛げる家具や設備が整った家族葬向け斎場が快適でおすすめです。

バスルーム付きの宿泊施設や、テレビやWi-Fiが完備されたリビングルーム、飲食の持ち込みが自由にできる斎場なら、老若男女問わず、誰もが居心地の良さを感じられるでしょう。

③斎場の見学会や事前相談会を実施している

斎場はパンフレットやホームページの印象とは異なるケースがあるため、あらかじめ実際に斎場を見学して確認しておくと失敗がありません。

見学会や相談会を実施している葬儀社なら、葬儀スタッフの接客応対も確認できるため安心です。不明点やお困りごとなど、葬儀に関する不安を相談して、悩みを解消しておきましょう。

④事前に見積提示をして追加費用まで説明してくれる

葬儀では、いざ支払いのときに相違がないよう、事前にきちんと見積提示をして、追加費用まで分かりやすく説明してくれる葬儀社を選びましょう。

一般的に基本料金のほかに追加費用が発生するケースが多く、ご遺体の安置に必要なドライアイスや搬送料金、霊柩バス、お香典返しなどの料金が追加されます。

⑤葬儀社が親身になって相談に応じてくれる

葬儀では親身になって遺族の相談に応じてくれる葬儀社を選ぶと心強く、心身を支えてもらえるため助かります。

喪主や遺族は、親族や僧侶への気遣いも必要ですが、教育の行き届いた葬儀社なら、良心的な葬儀スタッフがきめ細やかにサポートしてくれるため、慣れないお葬式でも安心です。

⑥葬儀後のアフターサービスが充実している

葬儀後は故人のさまざまな手続きや、お墓への納骨やお仏壇・仏具の準備と、法事・法要による供養が必要です。

アフターサービスが充実している葬儀社なら、一括してお任せできるため、手間を省いて速やかに用意ができます。

まとめ:弘善社は身内だけの葬儀に最適な4つのプランと豊富なアフターサービスをご用意!

葬儀の生前準備

身内だけの葬儀をする方法と費用や、家族葬と密葬の違いや会社のマナーについてご紹介しましたが、まとめると次のとおりです。

  • ・身内だけの葬儀には、故人とゆっくりお別れができ、葬儀費用や葬儀後の手間を削減できるメリットがある一方で、故人とのお別れができない人が生じる。
  • ・身内だけで葬儀するには、家族葬・一日葬・火葬式・直葬という4つの方法があり、いずれも相場費用よりも安く済ませることができるが、香典収入が少ない家族葬は一般葬と比較すると、葬儀費用の収支で損をする場合がある。
  • ・家族葬と密葬の違いとは、本葬があるかどうかにあり、密葬は身内だけで葬儀をした後に、参列者を招いて本葬やお別れ会などを行う。
  • ・身内だけの葬儀では、会社や周囲が参列や香典・供花などを判断できるよう訃報通知で伝える必要があり、会社へは早急に訃報を電話で連絡したうえで、メールで詳細を伝える。

弘善社では、家族葬・一日葬・火葬式・直葬をリーズナブルな価格で提供しており、身内だけの葬儀に最適な専用斎場をご用意しております。ご自宅での葬儀にも対応していますので、お気軽にご相談ください。

斎場の見学会や事前相談会も実施し、葬儀後の香典返しや、仏壇・仏具はもちろん、人気の永代供養付き納骨堂のご案内や、遺産相続や不動産手続きのご相談にも対応しています。

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