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お葬式のこと

自宅葬の流れや費用と自宅で葬儀ができるか判断する3つのチェックポイント

自宅で葬儀をする自宅葬について、斎場で行う葬儀との具体的な違いや、葬儀の流れや費用を知りたい方もいらっしゃるでしょう。

自宅葬には多くのメリットがある一方で、デメリットもあり、残念ながら建物の環境や住まいによっては葬儀ができない場合もあるため注意が必要です。

そこで本記事では、自宅葬のメリットやデメリットと、葬儀の流れや費用、自宅葬ができるかどうかのチェックポイントについて解説します。

自宅葬についてよくある質問もご紹介しますので、ぜひ参考になさって、適切な葬儀選びのためにお役立てください。

自宅葬とは?

自宅葬

自宅葬とは、亡くなった故人の自宅で葬儀をするこをいいます。子どもなどの遺族や兄弟姉妹の自宅を利用して葬儀を行うことも可能です。

かつて葬儀は自宅で行うことが一般的で、斎場の普及とともに自宅での葬儀は減少していますが、地域によってはお寺や町内会館という選択肢もあり、好みに応じて式場が選べます。

自宅葬のメリット

メリット

自宅葬には多くのメリットがあります。故人や遺族にとって快適な環境の中で葬儀を行えることや、葬儀費用の削減ができることが大きな魅力です。

故人にとって思い入れのある自宅で人生の最後を過ごせる

斎場ではなく自宅で葬儀を行うことによって、故人は思い入れのある自宅で人生の最後を過ごすことができます。家族との思い出に包まれて、幸せな時間を過ごせることは、自宅葬の大きな魅力です。

人生の最期を迎えたい場所として、自宅と回答した方が全体の58.8%を占めているというデータもあることから、とくに入院生活を送っていた故人にとって、自宅での葬儀は喜ばしい形であるといえるでしょう。

出典:人生の最期の迎え方に関する全国調査結果(日本財団公式サイト)

葬儀費用を抑えられる

自宅葬では斎場の式場使用料や宿泊費が発生しないため、葬儀費用を抑えることができ、葬儀場への移動時間も短縮することが可能です。

斎場によっても異なりますが、式場使用料は一般的に5〜10万円程度の費用が必要で、20万円など高額な費用負担が必要となるケースもあります。

家族が住み慣れた環境でリラックスして寛ぎながら葬儀ができる

住み慣れた環境で行う自宅葬は家族にとって気楽さがあるため、リラックスして寛ぎながら葬儀ができます

看病の疲れや突然の別れで、遺族や親族の心と体には大きな負担がかかっていることも珍しくありませんが、自宅葬であればリラックスしながら短い休息や仮眠を取ることができ、心も体も少しずつ落ち着きを取り戻せるかもしれません。

近所の方に参列してもらいやすい

故人の自宅での葬儀は、近所に住む町内の方々などにも参列してもらいやすいというメリットもあります。中には、自宅葬をお手伝いしてくれる方もいらっしゃるかもしれません。

地域によっては、近隣同士で葬儀をサポートし合う習慣があるため頼みごとがしやすく、家族や親族の負担が軽減されることもあるでしょう。

自由度の高い葬儀ができる

自宅葬は斎場とは違い、他の利用者への気遣いや施設のルールを守る必要がないため、自由度の高い葬儀を行いやすく、時間を気にせずに参列や通夜振る舞いのおもてなしができます。

アルバムの写真や遺品を持ち寄って、故人との思い出を語らう時間などを作りやすく、自宅葬はよりアットホームな家族葬として最適です。

ペットがいて留守にしたくないご家庭でも安心

ペットを飼っているご家庭では、外泊することやペットをペットホテルに預けることが難しい場合がありますが、自宅葬なら愛犬や愛猫も一緒に故人とお別れすることができます。

ただし、葬儀中は玄関を開けたままにする場面が多いため、ペットが外に出たり迷子になったりする危険性があります。 さらに、鳴き声やいたずらでお坊さんや参列者に迷惑をかける可能性も否定できません。 こうしたトラブルを防ぐためには、ペットを別の部屋やケージ、またはサークルに入れておくことをおすすめします。

自宅葬のデメリット

デメリット

自宅葬にはメリットだけでなくデメリットもあります。トラブルや後悔を防ぐためにも、あらかじめ把握しておきましょう。

自宅で葬儀ができる条件が揃っていなければならない

自宅で葬儀を行うには、いくつかの条件が揃っている必要があります

たとえば、葬儀を執り行える広さの部屋があることや、棺を安全に運べる周辺環境が整っていることが挙げられます。

こうした条件をしっかり確認しておけば、準備がスムーズに進み、安心感も得られます。

具体的なチェックポイントは、後述する「自宅葬ができるかどうかを判断する3つのチェックポイント」で詳しくご説明します。

自宅の片付けや座布団・茶器類などの備品が必要

自宅葬に向けては、葬儀をする部屋や玄関や搬送ルートの片付けが必要となります。

来客用の座布団や茶器類などの備品の準備やお茶出しなどの接客も必要です。

葬儀までの期間、自宅にご遺体を安置する際は敷布団なども必要になるため、葬儀社へ必要品を確認して準備をしましょう。

駐車場の確保や近隣住民への配慮が必要

自宅で葬儀をする場合は、確実な駐車場の確保や近隣住民への配慮が不可欠となり、近隣トラブルにならないようにあらかじめ近所の方々へ挨拶しておくことも大切です。

駐車場は、少なくともご遺体を搬送する寝台車や霊柩車、遺族や参列者が火葬場へ向かう車輌、葬儀社や料理店などの業者の駐車スペースが必要となります。

近所の方から敷地を借りる際は、一般的に5,000円程度のお礼をするケースが多いため、後々までトラブルにならないように、しっかりと配慮しましょう。

自宅葬の葬儀の流れ

自宅での葬儀

自宅葬の一般的な流れについて、日程ごとに順序を解説します。

①ご臨終〜ご遺体の安置

  • ・ご臨終
  • ・葬儀社への連絡
  • ・ご遺体の搬送と安置
  • ・枕飾りの用意
  • ・葬儀社との打合せ
  • ・僧侶の手配や訃報案内
  • ・自宅の片付けや葬儀の準備

病院などで死亡が確認されたら、葬儀社へ連絡をして、自宅もしくは葬儀社の安置施設などへご遺体を搬送し、故人を供養するための枕飾りを用意して葬儀社と打ち合わせをします。

葬儀社やお付き合いのある僧侶へ相談のうえ、葬儀の日程が確定したら、親族や故人の友人・知人などへ訃報案内を行い、自宅の片付けや喪服などの葬儀の準備を行います。

②葬儀1日目:お通夜

  • ・納棺
  • ・祭壇や供花の配置
  • ・お通夜
  • ・通夜振る舞い

自宅葬の1日目はお通夜となり、必要であればご遺体を洗浄する湯灌(ゆかん)やメイクを施し、納棺の儀式や祭壇や供花の配置をしてお通夜が始まります。

自宅葬では、家族と親族などの少人数で行う家族葬が多い一方で、自宅の庭など敷地が広く近隣に迷惑がかからなければ、受付係を用意して参列者を招く一般葬を行うことも可能です。

③葬儀2日目:葬儀・告別式

  • ・葬儀
  • ・告別式
  • ・喪主の挨拶
  • ・出棺
  • ・火葬
  • ・収骨
  • ・還骨・繰り上げ法要
  • ・精進料理
  • ・自宅の片付け

自宅葬の2日目は葬儀・告別式となります。棺への花入れなど最後のお別れをしたら、火葬場へと出棺して火葬を行いますが、一部の地域や事情によっては先に火葬をする場合もあります。

火葬後は還骨法要・繰り上げ法要を営み、精進料理を振る舞ってお開きとするのが一般的で、遺族は故人の遺骨や位牌、遺影を持ち帰って後飾り壇へ祀(まつ)り、自宅を片付けます。

自宅葬の葬儀費用

葬儀費用

自宅葬の葬儀費用は、おおよそ40〜100万円程度です。参列者の人数に比例する料理や香典返しの数量や、それらのランクのほか、祭壇や生花の質、必要な備品などによって、費用は異なります。

この他に、お布施がおおよそ15〜25万円(戒名が必要な場合は無料〜30万円程度)必要となり、湯灌が必要な場合はオプション費用がかかります。

自宅葬ができるかどうかを判断する3つのチェックポイント

我が家で自宅葬ができるかどうかが気になる方に向けて、判断するための3つのチェックポイントをご紹介します。

①マンションなどの集合住宅は葬儀ができるかどうかを確認する

賃貸でも分譲でも、マンションなどの集合住宅では、葬儀をしても良いかどうか建物によってルールが定められている場合があるため、管理人や管理会社へ確認しましょう。

集会室など葬儀に最適なスペースがあっても、葬儀に利用できるかどうかは使用規則があり、許可されている場合でも対象が組合員や同居家族に限られているケースもあります。

また、自宅で葬儀を行う場合には、あらかじめ管理人や管理組合の理事長などへ申告する必要があるため、必ず規約を守って線香や焼香などの火気の始末にはご注意ください。

②葬儀をする部屋の広さを確認する

一般的に祭壇と棺を設置してお坊さんによる読経をするのには、参列者が少なく数名程度の葬儀の場合でも最低6畳のスペースが必要となります。

葬儀をする部屋はリビングや洋室・和室を問いませんが、祭壇と棺だけでも約3畳のスペースが必要です。

棺の前に経机を置いてお坊さんが座り、その背後に喪主や遺族と親族、参列者が着席することをイメージすると、必要なスペースが分かりやすいでしょう。

③棺が外までスムーズに搬出できるかを確認する

葬儀ではご遺体を自宅へ搬入して安置したり、ご遺体を納めた棺を水平に搬出して、室内から外に停めた車までスムーズに運べるかを確認しましょう。

  • ・棺は長さ180~200cm・幅60cm程度
  • ・玄関や廊下から葬儀をする部屋への通路の角度
  • ・マンションなどの場合は通路から玄関への角度
  • ・エレベーターの奥行き(トランクルームがあり開放できるかどうか)
  • ・階段の踊り場などの角度

とくに上記のようなポイントに注意して、棺を運ぶ役割を担う遺族や親族の足元の安全性までチェックしてください。

自宅葬についてよくある質問

よくある質問

自宅葬について、よくある質問をまとめてご紹介しますので、気になる項目があれば参考になさってください。

自宅葬で葬儀費用を削減する方法は?

自宅で行う葬儀には種類があり、お香典を渡してお焼香をする参列者を集う一般葬や、少人数の家族葬などがありますが、お通夜を省略する一日葬も可能です。

ただし、火葬は死後24時間を経過しなければならないことが法律で決められているため、火葬の日時にはご注意ください。

出典:墓地、埋葬等に関する法律(厚生労働省)

自宅葬にかかる時間はどのくらい?

参列者の人数によっても異なりますが、一般的に1〜2時間前から受付を始め、お通夜を18:00頃に開始して、通夜振る舞いの終了が20:00〜21:00頃となるケースが多いようです。

翌日は開式の1時間ほど前に集合し、10:00頃に葬儀・告別式を開始します。火葬後に精進落としの会食をして、15:00頃の解散というのがおおよそ目安の時間となっています。

自宅葬で弔問をお断りしても良い?

家族葬では来客や葬儀後のお礼などの手間を省く目的で、香典や弔問などをお断りするケースがありますが、自宅葬では近所の方が弔問に訪れるケースがよくあります。

「故人の遺志により御香典や弔問などの御厚意は辞退させていただきます」と、強調したいことを具体的に伝えれば、香典辞退や弔問辞退の意向を伝えやすいでしょう。

まとめ:自宅葬は弘善社の無料相談へお問い合わせください!

無料相談

自宅葬のメリットやデメリットと流れや費用のほか、自宅葬ができるかどうか確認するチェックポイントについて解説しましたが、まとめると次のとおりです。

  • ・自宅葬はメリットが多く、故人や遺族が慣れ親しんだ環境で自由度の高い葬儀ができ、近所の方へ参列してもらいやすく、ペットのいるご家庭にも最適だが、住宅の片付けと駐車場の確保や近隣住民への配慮が必要なデメリットもある。
  • ・自宅で葬儀ができるかどうかを判断するには3つのチェックポイントがあり、①マンションなどの集合住宅は葬儀ができるかどうかを確認、②部屋は最低でも6畳以上、③棺が外までスムーズに搬出できるかを確認する。
  • ・自宅葬は40〜100万円程度で、斎場での葬儀よりも5〜10万円程度安く、葬儀社によっては式場使用料が20万円程度かかる場合もあるため、葬儀費用は大幅に安くなる場合もある。

万全の体制で自宅葬に対応している弘善社では、北海道旭川市と北見市で6ヶ所の斎場を運営しており、ご予算やお好みから最適な式場の場所と葬儀プランをお選びいただけます。

どこでどのような葬儀をするか迷っている方にご安心いただけるよう、ご自宅の確認や条件に沿ったお見積りやご相談を無料で承っておりますので、お気軽にお問い合せください。

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