社長の日常
北海道霊柩自動車協会青年部会研修会! 霊柩車の製造と管理〜北海道ならではの事情とは
先日10月21日に札幌にて開催されました、北海道霊柩自動車協会青年部会の研修会に行ってきました。
さて、霊柩自動車には色々種類があります。大まかには
金色の屋根がついた「宮型霊柩車」
黒い革張りの「洋型霊柩車」
ワゴン車やミニバンを改造した「バン型霊柩車」
バスにお棺を載せられるように改造した「バス型霊柩車」
です。
今回は霊柩自動車の製造と管理について学びました。
当然ですが、道路運送車両法に定められた安全基準や保安基準に適合する霊柩車両を製作します。
それにしても霊柩車って改造車です。車体を切り分け、延長したり架装したり。
溶接し板金して最終的にパテでカタチを作り、完成します。
霊柩自動車を製造しているメーカーは、全国に数えるほどしかありません。
北海道には残念ながらメーカーがなく、本州のメーカーに頼らざるを得ないのですが、ここで北海道ならではの悩みがあります。
改造車両にとって最大の敵は「サビ」なのですが、自動車、特に旧車に詳しい方ならお分かりだと思いますが、改造した部分、溶接した部分にサビが出やすいのです。特に北海道は降雪地。融雪剤による塩害があるのです。
ですので北海道ならではの対策が必要なのですね。
それをメーカーにきちんと伝えること、伝えるだけじゃなく、車両製作の途中経過をメールなどで報告してもらうことが大事なのだというお話しを伺いました。
それにしても、全国的に霊柩車の台数は減ってきています。
バン型の霊柩車ならまだしも、宮型霊柩車や洋型霊柩車は軒並み減ってきていますね。
(街中を走っているのを見かける機会も少なくなってきましたよね)
家族葬で葬儀をあげる方が増えてきて、火葬場に向かう際もバス型ではなく乗車人数の少ないバン型霊柩車で十分だったりします。
霊柩運送事業に関わる者としては少々寂しい気持ちにもなりますが、これも時代の流れでしょうか。
宮型霊柩車は特に宮大工さんが丹念に作られたものが多いので、葬送文化と共に次代に残したいものです。