お葬式のこと
【直葬〜お弔いの心や想いを忘れずに】
こんにちは。
旭川で葬儀社を営んでおります、(株)弘善社の太田弘文です。
当社では、「葬儀」を軸として、皆さんの「終活」の支援を行なっております。
少しずつ、分かりやすく、旭川の葬儀・終活事情について情報発信しております。皆さんのお役に立てれば幸いです。
さて、12月に入って直葬の依頼が連続9件ありました。一日一件直葬を施行させていただいている計算です。
ここまで直葬が続くのは、当社でも初めての経験です。
ここで、直葬について、あらためて考えてみました。
直葬とは?
一切の儀式、つまりお通夜や葬儀・告別式を省略し、火葬のみを行う葬儀のことです。呼び方は違いますが、「火葬式」も同じと捉えて間違いないでしょう。
なぜ直葬なのか?(直葬が増える背景)
葬儀意識の変化、つまり従来の葬儀の形にこだわらない方が増えてきたのかな、と思います。
また、費用的な事情や身寄りが無いなどの様々な事情により、直葬を選択する方も多いです。
直葬の流れ
一般的なお葬式では、ご逝去されて1日~2日時間をおき、通夜、そして葬儀を行います。ご家族ご親戚はもとより、故人とゆかりのあった参列者の方を招いて行います。
一方、直葬はご逝去後、ご遺体を安置したのち出棺、火葬となります。
法律によりご遺体は逝去後24時間経過しないと火葬できませんので、直葬と言えども、ご逝去されて直ぐに火葬できる訳ではありません。
ご逝去されてからご自宅、もしくは当社斎場に御安置し、次の日に荼毘に付す(火葬する)ケースが多いです。
直葬の問題点
全て省略されたお見送りのため、十分なお別れが出来なかったと感じることがあるかもしれません。
なぜ直葬にするのかをご家族やご親戚でよく考えてみる必要があると思います。
また、遺骨は最終的にどのように弔うのか、を予め考えておく必要があります。
お付き合いのあるお寺さんがある場合は、理解を得ておかないと、宗教的儀式を省いた直葬を行ったことにより関係を損なう可能性があります。場合によっては、お寺さんへの納骨を断られるケースもありますので、事前に相談しておくようにしましょう。
また、葬儀には、故人を想う人々がお別れをする場、という意味合いもあります。
お別れに参加できなかった人々がどんな思いを持つのかということも考慮してみても良いかもしれませんね。
直葬の費用
一般的な葬儀に比べて、費用、時間、労力を最小限に抑えることができます。
祭壇やお食事、香典返し、引き物など諸々省略することが多いからです。
お寺さんを呼んで家族葬を行う場合は100万円前後かかるのに対し、直葬の場合は20万円前後で行うことができます。
葬儀社の中には異常な低料金(例えば10万円で直葬を行えます、など)と宣伝しているところもあるようですが、その金額に必要な物品が含まれておらず、追加料金が発生することもあるため、注意が必要です。
まとめ
事前に家族間、親族間での話し合いが大事だと思います。なぜ直葬にするのか、問題は起こらないか、ぜひ話し合ってみてくださいね。
また直葬といえども、やり方は様々です。希望や要望がございましたらお伝えください。
故人様の最後の、一度きりのお見送りであることには変わりません。一番大事なのはお見送りするご家族のお弔いの心や想いであると思います。
当社では、ご家族の方が心から納得するお見送りをお手伝いさせていただきますので、ぜひご相談くださいね。