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妊婦のお葬式のマナー完全ガイド!服装や持ち物リストと5つの注意点

妊婦さんにとって、お葬式へ参列するかどうかは迷いやすく、「自分は参列しない方がよいのではないか…」とネガティブになる方もいらっしゃるでしょう。

基本的にお葬式への参列は妊婦であっても問題ないため、お世話になった故人へ最後のお別れを告げ、遺族へお悔やみの言葉を伝えてあげてください。

ただし、お葬式ではマナーがあり、妊婦さんとして気をつけなければならない事項もあるため、本記事では服装や持ち物と注意点について解説します。

お葬式を欠席する際の対処法や、妊婦さんの葬儀参列に関してよくある質問についてもご紹介しますので、どうぞ参考になさってください。

妊婦のお葬式における基本知識

お葬式の妊婦

妊婦がお葬式に参列するにあたって、知っておきたい基礎知識を解説します。

妊婦がお葬式に参列する意義

お葬式とは、故人を偲んで弔う儀式を行い、遺族へお悔やみの言葉を伝えるための大事な社交辞令の場です。

親族や友人・知人など、葬儀は故人と縁のある方が最後のお別れをするために集う葬送のため、参列者が妊婦であるかどうかは基本的に関係ありません

妊婦であっても、お世話になった故人へ弔意を表し、悲しみに見舞われている遺族を労りお葬式へ参列することは、人として大切な思いやりの気持ちといえるでしょう。

妊婦がお葬式へ参列するかどうかを判断する時期の目安

妊婦としてお葬式へ参列する際は、安定期にあたる妊娠5ヶ月(16週)頃から妊娠中期(16週~27週頃)なら、比較的安心できるでしょう。

安定期に入ると、初期流産のリスクが低くなり、つわりが落ち着いて体調も安定するため、お葬式に際しても不安が少なく、過ごしやすくなります。

安定期に入るまでの妊娠初期や、妊娠28週以降の妊婦後期は、流産・早産の危険が高まるため、お葬式への参列は控えた方が安全といえるでしょう。

妊婦がお葬式へ参列する際の心得

妊婦がお葬式へ参列する際は決して無理をせず、体調を最優先に参列するかどうかを慎重に判断しましょう。

妊娠中の体調には個人差もあるため、安定期だからといって油断は禁物です。少しでも不安な方は、かかりつけの医師と相談のうえ、判断してください。

妊婦のお葬式における服装の選び方

妊婦の喪服

お葬式では、喪服を着用するのが基本マナーのため、妊婦の方も故人や遺族、ほかの参列者へ失礼のないよう、ふさわしい服装を選びましょう。

妊婦のための喪服の選択基準

お葬式で着用できる妊婦用のフォーマルウェアは、購入やレンタルによって入手できますが、次のポイントを押さえれば、手持ちの洋服でも着用できます

  • ・色柄:黒の無地
  • ・素材:光沢がなく透けない生地
  • ・形状:ワンピース・アンサンブルスーツ
  • ・デザイン:目立つ装飾がなくシンプル
  • ・着丈・袖丈:膝や肘が隠れる長さ
  • ・機能:通気性や伸縮性に優れている

急なお葬式でお通夜へ参列する場合は、黒のほか、紺やグレーなどの落ち着いたマタニティワンピースや、パンツスーツなどでも問題ありません。

妊婦の方は、お葬式のためだけに喪服に適したマタニティ服を準備する必要はないため、無理なく適当な服装を見繕うようにしましょう。

妊娠期間別の適切なお葬式の服装

妊娠時期

妊婦がお葬式に参列するにあたって、妊娠期間別に適切な服装について解説します。

妊娠初期に最適なお葬式の服装

妊娠初期の喪服

妊娠初期のお葬式には、伸縮性のある素材のAラインのワンピースなど、体を締め付けないゆったりとした服装が最適です。

体型が変わらず、体調も良好でつわりがない方は、手持ちの喪服や黒いワンピース・アンサンブルスーツなどを着用してもよいでしょう。

妊娠中期に最適なお葬式の服装

妊娠中期の喪服

お腹が大きくなり始める妊娠中期のお葬式の服装は、腹部を締め付けず、胸の下にゴムや切り替えの入っているふんわりシルエットのワンピースがおすすめです。

ゆったりとしたワンピースでも、ボレロやショートジャケットと組み合わせることで、フォーマルウェアらしい装いになります。

妊娠後期に最適なお葬式の服装

妊娠後期の喪服

体形の変化が激しい妊娠後期は、身動きしやすいように全体的にゆったりとしたワンピースがおすすめです。

そのほか、着脱が楽な長めの丈のトップスと、腰や腹部をしっかりとサポートするスカートやマタニティパンツをコーディネートしてもよいでしょう。

妊婦はお葬式で冷房対策・防寒対策が必須

妊婦のジャケット・上着

お葬式へは、冷房対策や防寒対策として、黒いカーディガンや膝掛けなどの羽織ものと、足元の冷えを防ぐタイツを用意しておくと安心です。

斎場や火葬場では、老朽化した空調設備などにより不快な室内環境の場合もあるため、妊娠の方は冷房対策・防寒対策を怠らないようにしましょう。

妊娠のお葬式の持ち物リスト

お葬式の妊婦の持ち物

妊娠のお葬式の持ち物について、お通夜や葬儀で必要な物と、妊婦として母体や赤ちゃんのために必要な物に分類し、リスト形式でご紹介します。

お通夜や葬儀で必要な持ち物リスト

お通夜や葬儀で必要な持ち物リストは、次のとおりです。

  • ・お香典:袱紗(ふくさ)に入れて持ち歩く
  • ・数珠:仏式の葬儀の場合
  • ・ハンカチ:白または黒のハンカチ
  • ・ティッシュ

妊婦として母体や赤ちゃんのために必要な持ち物リスト

妊婦として母体や赤ちゃんのために必要な持ち物リストは、次のとおりです。

  • ・常備薬
  • ・マタニティマーク
  • ・母子手帳
  • ・マイナンバーカード(保険証)
  • ・羽織もの
  • ・膝掛け・タイツ・カイロや扇子などの防寒・防暑対策用品
  • ・体調対策のおやつ(ガム・タブレット・ラムネ・ドライフルーツ・ゼリー・ナッツ類など)
  • ・タオル
  • ・エチケット袋

持ち物が多い妊婦に最適なバッグ

女性はお葬式でフォーマルバッグを持参するのが基本マナーですが、妊婦の方は持ち物が多くなりやすいため、サブバッグを持参するのがおすすめです。

大きめのフォーマルバッグでも構いませんが、小分けにすると必要な物を取り出しやすく、葬儀中に不要な荷物は受付で預けたり、邪魔にならない場所へ置きやすくなるでしょう。

さらに、家族や友人などと一緒に参列する場合、荷物を持ってもらうのをお願いしやすくなります。お出がけの際は、バッグにマタニティマークを付けるのを忘れないようにしてください。

妊婦がお葬式で気をつけるべき5つの注意点

注意点

妊婦がお葬式に参列する際は、次の5つの注意点に気をつけましょう。

  1. ①お葬式では無理をせず、参列する際は葬儀社の連絡先を控えておく
  2. ②事前連絡によって遺族やほかの参列者へ理解を求める
  3. ③斎場や火葬場について事前にチェックする
  4. ④長時間の参列を避ける工夫をする
  5. ⑤あらかじめ葬儀社へ質問や相談をして不安を解消する

①お葬式では無理をせず、参列する際は葬儀社の連絡先を控えておく

妊婦の方がお葬式へ参列する際は、決して無理をせず、自分の体調を最優先に出欠席を検討し、参列する場合は必ず葬儀社の連絡先を控えてから出かけましょう

慣れない環境で緊張感をともなうお葬式に参加することは、妊婦にとって心身の大きな負担になるため、くれぐれも無理をして参列しないようにしてください。

お通夜や葬儀・告別式へは多少遅刻をしても問題ないため、斎場へ向かう際は決して慌てず、途中で体調が悪くなった場合など、万一の際は葬儀社へ連絡します。

お葬式は携帯電話の電源を切っておくことがマナーとなっており、遺族や参列者とは連絡が取れないことに気をつけましょう

②事前連絡によって遺族やほかの参列者へ理解を求める

妊婦の方がお葬式へ参列する際は、あらかじめ遺族へ自分の状況を伝えて、参列の承諾を得ておくと大きな安心感に繋がります。

さらに、ほかの参列者にも事前に連絡をして、一緒に参列してもらったり、サポートを依頼しておくとよいでしょう。

妊娠中はエコノミークラス症候群になりやすいため、車で長時間かけて移動をする際は休憩を取らせてもらうなど、周囲へ理解を求めるようにしてください。

③斎場や火葬場について事前にチェックする

斎場や火葬場については、事前に交通手段や設備などをチェックして、不安要素がないかどうかをしっかりと調査しておきましょう。

施設に関しては、案内図や口コミなどを参考に、次のような点に注目して事前に調べておくと安心です。

  • ・階段や坂道の状況と手すりの有無
  • ・休憩スペースの座席の有無
  • ・エアコンや換気などの空調設備
  • ・自動販売機やトイレの場所

④長時間の参列を避ける工夫をする

長時間のお葬式の参列は心身の大きな負担になるため、妊婦の方は短時間でのお葬式の参列となるよう、工夫しましょう

たとえば、会食などをせずに通夜式や葬儀・告別式のみで退席すれば、参列時間は1時間程度で済み、受付後にお焼香のみ行う方法なら数十分で退席することもできます。

なお、地域の風習や参列者の人数規模によっても異なりますが、一般的にお葬式にかかるトータル時間の目安は、次のとおりです。

お通夜の場合

  • ・一般参列者:1~2時間程度
  • ・親族:3~4時間程度

葬儀・告別式の場合

  • ・一般参列者:1時間程度
  • ・親族:5時間程度

⑤あらかじめ葬儀社へ質問や相談をして不安を解消する

妊婦の方は、お葬式に関する不明点や心配事があれば、あらかじめ葬儀社へ質問や相談をして、不安を解消しておくことが大切です。

事前に依頼すれば、お葬式では離席しやすい後方の端の席へ着席させてもらえます。葬儀スタッフによっては、さまざまな場面で気遣いやサポートをしてくれることでしょう。

疑問や不安を解消しておくことで、トラブルを防いで快適にお葬式へ参列できるため、斎場に到着したら、葬儀スタッフへ声をかけておくことをおすすめします。

お葬式の妊婦に関する迷信

お葬式の迷信

お葬式に際して、妊婦に関する迷信や風習が気になる方もいらっしゃると思うため、具体例や問題の解消方法を解説します。

お葬式の妊婦に対する迷信と注意点

「妊婦はお葬式に参列してはいけない」という噂を聞いたことのある方もいらっしゃると思いますが、これは医学的根拠のない迷信のため、気にする必要はありません

古来、日本では死に対して「穢れ(けがれ)」という考え方があり、妊婦がお葬式に参列すると、子供に霊が宿ったり、死の穢れに触れてしまうと考えられました。

神道では、現代においても死を穢れとみなす考え方が受け継がれていますが、神式のお葬式では妊婦が参列してはいけないのかというと、決してそのようなことはありません。

妊婦がお葬式へ参列するかどうかを判断するのは、神式・仏式などの宗教とは関係なく、あくまでも妊婦の体調が最優先であることを知っておきましょう。

お葬式における妊婦の迷信への対策方法

どうしてもお葬式の迷信が気になるという妊婦の方のため、対策方法を解説しますので、参考になさってください。

鏡には邪気を跳ね返す力があり、妊婦は「手鏡の表面を腹部の外側に向けて当てるとよい」という言い伝えがあります。

さらに、赤い布には魔除けの効果があると言われているため、小さな手鏡を腹部へ赤い布で巻き、腹帯やガードル、腹巻きなどで固定するとよいでしょう。

ただし、これらの対策方法には科学的根拠がなく、精神的な安心感を得られることが最大のメリットともいえます。

お葬式の妊婦に関してよくある質問

よくある質問

お葬式の妊婦に関してよくある質問をご紹介しますので、気になる項目があればチェックして、どうぞ参考になさってください。

身内だけの家族葬なら妊婦はお葬式へ参列しやすい?

最近は少人数でお別れをするアットホームな家族葬がたいへん人気ですが、妊婦がお葬式へ参列するかどうかは葬儀形式に関わらず、体調を最優先に判断しましょう。

種類 人数目安 通夜 葬儀・告別式 火葬 特徴
一般葬 30名以上 不特定多数の会葬者が参列
家族葬 30名未満 家族や親族のみなど少人数
一日葬 30名未満 お通夜を省略する家族葬
直葬・火葬式 数名 基本的に火葬のみ

お葬式には葬儀形式があり、最新の調査結果によると、家族葬は葬儀全体の半数を占め、少人数のお葬式は約7割となっています。

出典:【第6回】お葬式に関する全国調査(いい葬儀)

家族葬なら、赤ちゃんの誕生を待ち侘びる気心知れた親族に労ってもらいやすく、妊婦として参列しやすい傾向にありますが、体調にはくれぐれも注意しましょう。

妊婦がお葬式を欠席する場合の対処法は?

妊婦がお葬式を欠席する際は、次のような対処法で弔意を表し、欠席することが気になる場合は、複数の方法を選択してお悔やみの気持ちを伝えるとよいでしょう。

  • ・お香典を現金書留で自宅へ郵送する
  • ・お葬式で供花や弔電を贈る
  • ・自宅へお悔やみの花や供物を贈る
  • ・遺族へ手紙やはがきを送る
  • ・弔問によりお悔やみを伝える

ただし、遺族によってはお香典・供花・弔電・弔問などを辞退しているケースもあり、その場合は遺族の気持ちを尊重して、贈り物をしないことが正しいマナーです。

遺族が香典辞退などをしている際は、電話などでお悔やみの言葉をしっかりと伝え、葬儀までに間に合わない場合は、お葬式後2日程度して落ち着いた頃に連絡をしましょう。

四十九日後は、お仏壇やお墓参りで故人へ手を合わせるのも大切な礼儀マナーのため、妊婦の方は体調を見計らって、お供え用の仏花や供物を用意して、供養するのもおすすめです。

お葬式後の妊婦の疲れを癒やす方法は?

お葬式後は、バランスの取れた食事や充分な睡眠を心掛け、負担になりやすい家事はパートナーや家族へ協力を求めて、しっかりと休息を取って体調管理に努めましょう。

緊張や気遣いから、お葬式後は過度の疲労を感じる方が多く、妊婦の立場ではより負担を感じるケースが多い傾向があります。

葬儀後の心身の疲れを癒やすには、軽いストレッチや、血行を促す足湯なども効果的で、リラックスしやすくなるためおすすめです。

まとめ:妊婦はお葬式で服装や持ち物のマナーと5つの注意点に気をつけましょう!

マタニティ用のお葬式の服装

妊婦のお葬式におけるマナーについて、服装や持ち物と、気をつけるべき注意点を解説しましたが、まとめると次のとおりです。

  • ・妊婦はお葬式で喪服を着用する必要はないが、光沢や透け感のない無地の黒い生地のワンピース・アンサンブルスーツが最適で、膝や肘が隠れることがマナーで、通気性や伸縮性に優れた機能性のある素材が適している。
  • ・妊婦のお葬式の持ち物は、葬儀で必要なお香典・数珠・ハンカチ・ティッシュのほか、常備薬・母子手帳・マイナンバーカード・羽織もの
  • ・防寒防暑対策用品・おやつ・タオル・エチケット袋といった妊婦に必要な持ち物を持参する。
  • ・妊婦がお葬式へ参列する際は、次の5つの注意点に気をつける。①お葬式では無理をせず、参列する際は葬儀社の連絡先を控えておく ②事前連絡によって遺族やほかの参列者へ理解を求める ③斎場や火葬場について事前にチェックする ④長時間の参列を避ける工夫をする ⑤あらかじめ葬儀社へ質問や相談をして不安を解消する

弘善社では、北海道旭川市・北見市・網走市周辺のお葬式を承っており、妊婦や子連れの方が安心して快適に過ごせる斎場の運営に取り組んでいます。

迷いや悩みが生じやすい妊婦の方のため、葬儀に関する無料相談に対応していますので、疑問やお悩みがございましたら、どうぞお気軽にお問い合せください。

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